恋姫無双っぽいの? 第一章


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■ 第一章
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 ◆ 人物紹介
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  作品内で登場した事のある人の紹介を一口で済ませます。
  人によっては少し多くなるかも知れませんが、気になる方のみご覧下さい。
  また、原作とは違ったりする可能性も大いにありますので、ご注意下さい。
 
 
 袁術軍
 
  袁術公路
  真名:美羽
   我ら袁家の姫、彼女の説明はしなくても問題ないだろう。
   原作よりほんの気持ち分、頭にお花が咲いているだけなのだろうか?
   頼み事がある場合は、蜂蜜水持参でよろしく。
 
  張勲
  真名:七乃
   楽しい事が大好きな人で、チート能力者には勝てないが有能な人。
   ただし、働きたくないでゴザル、絶対に働きたくないでゴザル!!
   働く必要がある時には、手抜きで適当なのだが、袁家補正にて上手くいっている気がする。
 
  華雄
   袁家期待の新人。
   何故か凄まじい勘違いを起こしており、他の人とは正反対の評価を袁家に付けている。
   あと普通に仕事をするので、部下達に崇められていたりする。
   華雄祭り制覇。
 
  上杉刹那
   主人公。(主人公補正は特に無し)
   真・天の御遣いの補正値の凄さを知り、近々天の御遣い(偽)と正式公表しようかと悩んでいる。
   上杉隊の隊長なのだが、仕事は副官にお任せで、たまに思い付きの実行を任せたりする。(車懸かりの陣とか)
   美羽ちゃんから政務を丸投げされていたりするが、主にハンコ押すだけなのだが、独断と偏見によりハンコを押さなかったりする場合もある。
   炉の人だが、決して手出しはしない。(そこが彼のクオリティ)
   彼のジャスティスは、風呂場の汚れ並みに強固である。
   つーか、成長に悪影響が及ぼす可能性が少しでもあるので、成長期を終えるまでは涙を呑んで見守っている。
 
  職人さん達
   袁家のチート達。
   単発式の種子島に驚いてたのだが、実は連発式を既に作成済みだったりする。
   一日は24時間なのだが、この人達にとってはもっと長いかもしれない。
   物作りが反則的に早く、普通なら無理な作業時間でも余裕でやってのける。
   曹魏のドリル使いのお方を、是非とも袁家に招きたいと考えている。
 
  一般の職員
   政務担当の職員、実は他国と比べると非常に優秀なのである。
   Topが仕事をしないので、彼らが今まで袁家を支えてきた。
   主人公がハンコだけでも押してくれるので、最後の判断等は主人公に一任している。
   彼らから見て不許可の場合は事前に止めているので、とりあえずハンコを押して貰えれば問題ないのだ。
   最近は真面目に仕事をしてくれる華雄という救世主が現れたので、仕事を休める日が月1から週1へと替わった。
   華雄祭りの企画は一般職員から出たそうな。
   あと、ストレスが凄いらしい。
 
 
 孫策軍
 
  孫策伯符
  真名:雪蓮
   孫呉復興を願う呉の王にて武将チート。
   王なのだがノリが良く、よく主人公と一緒にいる。
   最近の悩みの種は、復興の時に袁術を滅ぼした方が良いのか迷っている。
   いてもいなくても障害になりそうに無いので。
   最近、非常にお酒が美味しく感じる。
 
  周泰幼平
  真名:明命
   主人公に狙われている呉の将。(本人に自覚無し)
   主人公から猫グッズを貰ってるので、いい人だと思ってる。(正体には気づいてない)
   書類系で袁術のハンコが必要な場合、主人公まで持って行くように孫策に頼まれていたりする。
   特に予算水増しの書類を頼まれる場合は「何も見ずにハンコ押してください」と、言えとの命令も受けている。
 
  周瑜公謹
  真名:冥琳
   孫呉が大陸に誇る軍師チート。
   火遊びが大好きで、むやみやたらと火矢を撃ちまくってはいないはず。
   袁家の人達との接触は、孫策が引き受けていた為、袁家補正適応外。
   最近孫策が変わったかなと思っていたりする。
   ( ゚∀゚)o彡°めーりん!めーりん!
 
 
 劉備軍
 
  北郷一刀
   真・天の御遣いに相応しい主人公補正付きの現代人。
   手加減有りとは言え、関羽等の武将と打ち合えたりする。
   個人戦闘も現代人としては準チートなのだが、政務も手掛けていたりする。
   しかも天の御遣い(偽)とは違い、真面目に中身を熟読しているとの事。
   主人公の名に恥じない超人候補、あと「俺は幼女でも喰っちまう男なんだぜ」と天の御遣い(偽)に断言されていたりする。
 
  劉備玄徳
  真名:桃香
   正統派美少女で胸が凄い。
   あと魅力チート。
 
  関羽雲長
  真名:愛紗
   劉備軍筆頭の武将チート。
   袁家の新人さん、華雄を凹ったのもこの人。
 
  諸葛亮孔明
  真名:朱里
   劉備軍の幼女その1、軍師チート。
   決してビームは出せない。
 
  鳳統士元
  真名:雛里
   劉備軍の幼女その2、軍師チート。
   一目見た主人公が「ウチに来ないかい?」と言ったとか言わなかったとか。
 
  趙雲子龍
  真名:星
   劉備軍の武将チートで、五虎大将軍の一人。
   最近袁家でよく見かけるが、食堂で孫策さんとお酒飲んでたりするが、袁劉同盟なんてありません。
   あと、星華蝶と似たような武器を使っているが別人です。
 
 
 董卓軍
 
  董卓仲穎
  真名:月
   主人公が発見するのが今一歩届かなかったため、劉備軍に身を預けた人。
   ただし、その一歩が届いた場合でも補正値がゼロな為、結局袁家に来なかった可能性もある。
   顔は知らないのだが幼女の為、主人公から何故か発見された。
 
  賈駆文和
  真名:詠
   董卓軍軍師。
   華雄からは不評なのだが、張勲と比べた場合、断然賈駆の方が優秀である。
 
 
 華蝶連者
 
  星華蝶
   無駄にチート過ぎる職人よる、究極の一品メンマ。
   その報酬に釣られ、警備の巡回をサボって登場。
   正体は、まだ誰にも知られていないらしい。
   果たして、その正体を知るものは現れるのか!?
   次回、美と愛の使者、華蝶連者
   第四話「華蝶の仮面、その先にあるのは・・・・」
 
  朱華蝶の代理
   本物の朱華蝶は、わざわざ他国まで出向きたく無いとの事。
   華蝶仮面のファンである美羽ちゃ・・・・げふんげふん、とある幼女が代理となった。
   正体がばれないよう、本物の朱華蝶の帽子を星華蝶から借りた。
 
  恋華蝶の代理
   本物の恋華蝶は、餌付けされるので忙しい為、本人の登場は無理となった。
   お酒飲み放題に釣られ、孫呉の王・・・・じゃなくて、ある国の王様が代理となる。
   正体がばれないよう、本物の恋華蝶の予備武器を星華蝶から借りた。
 
 
 
 
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 ◆ その1「武将チート」
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 「武将チートが酷すぐる件について・・・」
 
  自分も昔は若かった・・・・まあ、昔だから若いのは当たり前なんだが。
  んとね、人間は空を飛べないと思っていた時代もありました。
 
 「って事で、孫策さん。
  リアル無双やめてもらえません?」
 
 「ん?
  何を言っているのかいまいち良くわかんないんだけど・・・・。
  とりあえず、胸見るのやめない?」
 
  うむ、いつ見ても素晴らしいおっぱお。
  ついでだけど、やっぱり無双じゃ通じないか・・・・三国無双って言えば通じるかな?
 
 「いやね、人って飛ばないでしょ?
  何で剣で斬るだけで人が飛ぶの?
  そんな事が許されるのは、お館様と幸村さんだけだよ、あと徳川家機動兵器の戦国最強とか」
 
 「またわけの分からないことを・・・・人位普通に飛ぶでしょ。
  その程度の事は出来るように鍛えてるんだし」
 
  やっぱり、ここの武将は皆チート標準装備なんだよね?
  うん、良く分かっているよ。
  悲しいくらい分かっているよ。
 
 「で、本題なんだけど。
  実際の所、美羽ちゃんって呉復興の手助けしてんじゃないのって思うのは、自分の気のせい?
  黄巾党退治とかさ、正直袁家の正規軍だけで十分でしょ、被害出るけど。
  兵の能力は他の軍と比べると多少落ちるけど、それでも賊程度には負けないだろうし、数だけは多いから。
  袁家お得意の数による力押しで十分すぎるはずなんだけど・・・・・・それに黄巾党と戦ってるのはウチだけじゃないんだし、敵本隊の所には複数の軍がいたんでしょ?
  昔の偉くてゴツイ人も言ってたし、戦いは数だよ兄者って」
 
 「んーまあ普通はそうなんだけど、袁術ちゃんだしね。
  私たちのこと、自分の手下だと思っているからじゃないの?」
 
  凄く納得できるのは、袁家の事情を知っているから・・・・なのはお兄さんとの秘密だよ。
 
 「それに兵を率いる将もいないしね」
 
 「ん?
  一応、自分が率いれば良いと思うのは気のせいだろうか?」
 
  天の御遣いって称号もあるし、何故か太守代行って役目もあるしね。
  一番謎なのは、美羽ちゃんの保護者(仮)ってのがある。
  んとね、出来れば彼氏って称号が一番欲しいんだけど。
 
 「それは袁術ちゃんが認めないでしょ、保護者さん」
 
 「くっ、何で保護者なんだ!!
  つか、元々保護されてんのは自分の方じゃないの?
  正直な話、ここにいるのは美羽ちゃんに拾われたのが始まりだし」
 
 「そんなら、私たちに鞍替えする?
  前にも言ったと思うけど、孫呉の為に貴方の・・・・天の御遣いの名があった方が良いの。
  それにこっちに来たらウチの女の子口説いても良いのよ?」
 
  んー、非常に興味深い話なんだけど。
 
 「こっちも前にも言ったと思うけど、遠慮します。
  周泰ちゃんとか、周泰ちゃんとかの可愛さに惹かれるけど・・・・非常に惹かれるんだけど。
  大切なことなので2回言いました。
  理由も前と一緒、美羽ちゃんに対して恩あるし、好きな女の子を裏切れないでしょ。
  あと袁家は楽しいしね」
 
 「あら残念。
  でも良いの、袁術ちゃんには言ってないんでしょ?
  いずれ私たちが国を、呉の再建を無理矢理にでも実行するって」
 
  うん、言ってない。
  正直言って、それを美羽ちゃんに伝えてどうするよ?
  ただ呉の再建が早まるだけじゃないの?
  美羽ちゃんは気づいてないけど、孫呉の兵は着実に集まってるし、袁家と比べると絶対に錬度は高いだろうし、黄巾党退治で十分すぎるほど名が売れてるし、武将は最初っからクライマックス気味にチートすぐるし・・・・。
  今でも、被害は大きくなるけど袁家の兵を退けた後、兵の一部を吸収して再建を図るのは可能なんじゃないの?
  まあ、再建後が果てしなく大変になると思うけど。
  多いな犠牲を払った後だし。
 
 「まあ、普通は気づくはずなんだけどね。
  これだけ密会とは言えない集まりを頻繁に開いてるんだし・・・・・」
 
  題して、"天の御遣いと孫策さんによる孫呉の今後"。
 
 「一応、この場所を使う為の理由等を伝えて、小物がいるかも知れないから必要経費を貰ってたりするんだけどね」
 
  ちなみに理由は↑の題をそのまま伝えました。
 
 「私も、流石は袁術ちゃんとしか言えないわ。
  最初はこそこそ話してたはずなんだけど、今は普通に話せる状態が整えられているし・・・・・私も聞きたいんだけど、何で?」
 
 「孫策さんの答えをそのまま返します。
  流石美羽ちゃん、普通の人には出来ない事を平然とやってのける!!
  そこにシビれる、あこがれるゥ!!」
 
  気づいてないだけだと思うのに全財産(美羽ちゃんに貰ったお小遣い)。
 
 「はぁ、最初は呉の再建をさせる気が無いのが見え見え過ぎて苛立っていたんだけど、今は再建させる気が無いのに再建を後押ししている袁術ちゃんに対して、どんな態度をとればよいのかに悩むわ」
 
  うん、それは悩むね。
  ついでにだけど、七乃さんは気づいてんじゃないの?
  あの人、美羽ちゃんが気づいていないから放置しているんであって、実際問題無能じゃないしね。
  ただ普通の事を普通にすることに対してやる気が無いだけで、美羽ちゃんの普通じゃ読めない行動等が大好きなだけだと・・・・・・あと働く事が嫌いなのはどうしようもないよね。
 
 「孫策さん、ガンガレ」
 
 
  今日の"天の御遣いと孫策さんによる孫呉の今後"の天の御遣いの提案
 ・やっぱり武将のステータスはチートすぐる
 ・人は空を飛べないと思いたい
 ・美羽ちゃんに保護者じゃなくて、ちゃんと異性と・・・・一人の男として見られたい
 ・孫呉に鞍替えしないで、周泰ちゃんを口説いたらだめなの?
 ・そこにシビれる、あこがれるゥ!!
 
  孫策さんの返答
 ・ごめん、意味がわかんない
 ・何度も言うけど、その程度は出来るわよ
 ・えっと、無理なんじゃない?
  試しに夜這いとか・・・えっ?
  既にやって、抱き枕代わりにされた!?
  ご愁傷様。
 ・あげないわよ
 ・シビれないし、あこがれもしない
 
 
  孫策さんの提案
 ・リアル無双って何?
 ・お館さんって誰?
 ・袁術ちゃんといい、明命といい・・・・人の胸を観賞するわりには好みが
 ・経費余ってるんなら、それでご飯でも奢ってくれない?
 
  天の御遣いの返答
 ・孔明ビーム
 ・武田名物と名付ければ、操作失敗も名物になる
 ・綺麗なお姉さんは好きですが、好みとしてはつつましい胸が良いな
 ・別に良いけど。
  あと余ってるとかじゃなくて、お茶菓子程度しか使っていないんで、残金が減るんじゃなくて逆に増えているのですが。
  何故か毎回経費が渡されて・・・・。
 
 
 
 
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 ◆ その2「職人チート」
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 「袁家ってさ、武将チートは存在しないけど、正直職人チートは大量にいるよね」
 
  何故か、団長と書かれた腕章−団長腕章−を付けて政務を行っている時に思った一言。
  無駄過ぎる程、超職人技能を持った人が大量に袁家に存在してました。
 
 「なんで、自分の隊に赤備えを作ろうと思ってそれを伝えた数日後に出来てんの?
  なんで、自分の隊だけでも装備統一とかやろうかな〜って話半分に言ってみただけなのに袁家で統一されてんの?
  なんで、種子島の話をしただけなのに・・・大筒の試作品が作られてんの?」
 
  ここって本当に三国時代なの?
  嘘だと言ってよ、バーニィ!!
 
 「って事で、何で職人チートが大量にいるのか、袁家の職人達に聞いてきました」
 
  聞いて回った結果、多少の違いはあるけれど、殆ど一緒の回答。
  金払いが良くて、趣味に走っても何も言われんし、他の職人たちとも話が合う。
 
 「金払いは・・・・袁家の財力は凄いからね。
  何も言わんのは・・・・職人達の行動とか、何していようが美羽ちゃんは気にしないし、七乃さんも趣味全開だし。
  話が合うのは・・・・似たような人達が集まった結果の結果論?
  つまり、武将チートがいない分、他で補っているって事?」
 
  と、まあ疑問が一応解決したことで政務再開。
  しかし政務を放置して"袁家の職人100人に聞きました"をやってたから仕事が増えてる。
 
 「つーか、何で自分が政務やってんの?」
 
  周りで仕事してる人達に聞いてみたんですが、「太守代行じゃないんですか?」「団長ですから」「袁術様の保護者じゃ・・・」等の有難い答えが返ってきました。
  まあ、実際やっているのはハンコ押すだけなんだけどね。
  多少は中身確認したりするけど、必須と伝えられたもの以外は流し読み程度しかしてませんが何か?
 
 
 
  増えた分を終わらせて休憩してると、ドタバタと音を立てて美羽ちゃんがやってきた。
 
 「妾が皇帝になるのじゃー」
 
  ・・・・・・・・・・ふぅ。
 
 「もう一仕事頑張るか」
 
  幻聴をスルーして仕事再開・・・・とはいかなかった。
 
 「むー、そんな事は他の者に任せて、刹那は妾の話を聞くのじゃ!!」
 
  ああ、今更だけど自分の名前は上杉刹那、天の御遣いさ。
  最初にあった赤備えは、武田の赤備えから作ろうと思いました。
  お前は上杉じゃないのかって聞かれそうなんだけど、旗印は毘にしているんで勘弁して下さい。
  分かっていると思うけど、上杉謙信の上杉家とは全く関係ない、ってかかすりもしていない。
  単純に苗字が上杉だから毘にしてみました。
  今では、袁家の天の御遣い=毘の旗印って感じで伝わってます。
 
 「はいはい。
  で、どこから皇帝って言葉がきたの?」
 
 「ゴマ団子に桃マンが食べ放題なのじゃ!!
  七乃には杏仁豆腐のお城を作るのじゃ!!」
 
  ・・・・・・・・・・・・ごめん、自分のレベルじゃ分からないみたい。
 
 「もう少し詳しく言ってくれないかな?」
 
 「なんじゃ、妾の話を聞いてなかったのか?
  めかけの娘が、みんなで袋だたきで、妾に失礼な手紙を、七乃が将来偽帝になって、孫策が恩返しの、蜂蜜水が飲み放題なのじゃ!!」
 
  ・・・・・・・・・・・・・レベルが高すぎで理解できん。
  つか、七乃さんが偽帝って何?
  あと孫策さんの恩返しが蜂蜜水の飲み放題なの?
  今でも飲み放題じゃん。
 
 「という事なのじゃ」
 
 「うん、全く理解できなかったけど、分かったと言う事にしておこう。
  詳しい話は食事の時に聞くって事で・・・・とりあえず、七乃さんに蜂蜜水を貰う時間じゃないの?」
 
  無論そんな時間決めなんて存在していません。
 
 「おおっ!!
  刹那は良い事に気がつくのじゃ。
  妾は七乃に蜂蜜水を貰いに行かねばならんのじゃ」
 
  登場と同じように、ドタバタと音を立てて美羽ちゃんが去っていった。
  やっぱりかわいい。
 
 「んと、念の為聞くけど、今の話で内容理解できた人いる?」
 
  周りを見渡すが、誰も理解できていなかったみたいだ。
  レベルが高すぎるもんな。
  とりあえず、孫策さんに尋ねよう。
  たぶん内容はしっていると思うし・・・・・七乃さんは真面目に答えてくれないと思うから、面白くないって理由で。
 
 
 
 
 「孫策えも〜ん!!」
 
 「・・・・・えーっと、こんな時は何だっけ?
  ああ。
  またジャイアンに虐められたのかい、刹那くん?
  もー駄目駄目なんだから。
  って感じだったっけ?」
 
 「GJ!!」
 
  やる事やったんで、孫策さんに美羽ちゃんの高レベルな話を通訳してもらう。
 
 「って事なの」
 
 「・・・・・・・・それってさ、思いっきり孫呉の名声が高まりそうな気がするんだけど、気のせいかな?
  美羽ちゃんの事だから孫策さんを前線に押し込むと思うけど、袁家だけの作戦じゃないから複数の諸侯と共同で戦うんだよね?
  そんな中で名家の袁家が孫呉を押すの?
  ある程度賭けになるかもしれないけど、賭けに勝った時の配当は巨大だよ。
  それこそ孫呉の復興が目の前になるくらい。
  つーか、やろうと思えば今でも出来るでしょ?」
 
 「うーん、今やると冥林が怒るのよね。
  まだ早いって」
 
  だろうね。
  周瑜さんは軍師だし、なるだけ被害を出したくないんでしょ。
  復興後のことも考えて。
 
 
 
 
 今日の結論
  袁家の職人さんは、無駄に凄腕揃い。
  とりあえず、今度ガンブレードの作成をお願いしてこよう。
  下手したら数日で物が完成するかもしれんが・・・・。
 
 
 
 
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 ◆ その3「孔明の罠ごっこ」
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 「劉備軍の天の御遣い・・・・・・奴は自分の敵か?」
 
  孔明の罠・・・・・じゃなくて、幼女にご主人様とか呼ばれてる時点で敵確定なんだが。
  つか、孔明さんが幼女ってのにビックリ。
  これこそ孔明の罠だっ!!
  で、ゲームや本とかでは劉備さんはHなみの魅力チートだけど・・・・・確かに魅力チートだな。
  凄い正統派美少女だ・・・・胸も凄いが。
 
 「って事なんだけど、美羽ちゃんが無茶言い出すかと思ったら、上には上がいるもんだね。
  一騎当千の将はいるが兵が不足している劉備軍が先鋒なんて・・・・。
  初戦は絶対に勝つ必要があるんじゃない。
  複数の諸侯が集まっているこの場で、初戦から負けたら崩壊するんじゃないの?」
 
 「うーん、袁術ちゃんの従姉らしいし、これも袁家の血筋ってやつ?」
 
  ・・・・・・・・・・・嫌過ぎる。
  何、そのうっかり標準装備な魔術師もびっくりな血筋は?
 
 「でもどうすんの?
  孫策さんは、この戦いで孫呉の勇を諸侯に示す予定じゃないの?」
 
 「だからね、ちょっと劉備軍を助けようと思って」
 
  で、美味しい所を貰うわけですね、わかります。
 
 「ん?
  別に、幼女にご主人様とか呼ばれてる奴を助ける必要を感じないんだが」
 
  多分同意してくれる大きいお友達は大勢いるはずだ。
  それこそ、かの有名な飛将、呂奉先も倒せる位の人数が集まるはずだ。
  でも、無双の呂布も酷かったけど、この武将チートな世界の呂布って・・・・・・・ぶっちゃげ人間に打倒出来る生物なの?
  何気にむごい事言ってるが、これが自分の正直な気持ちです。
  だってさ、董卓戦で呂布の攻撃がかすっただけで死に掛けた記憶があるんですが・・・無双で。
 
 「じゃあさ、その幼女さんが危険な目に合っても良いの?」
 
 「駄目」
 
  そこは即答します。
  あの天の御遣いは敵だけど、幼女には関係ありません。
  昔の偉い人は言いました、「それはそれ、これはこれ」良い言葉です。
 
 「でもさ、手助けって言っても、呉の軍勢が手を貸すんだよね?
  それを自分に言ってどうするよ?」
 
  正直な話、水関攻めとか参加したくないです。
  色々と隊編成いじったりしてるけどさ、自分後方に待機よ基本。
  士気上げの為に前線に出たりした事もあるけど・・・・安全を確かめてからだし。
 
 「死んだ爺さんからの遺言で危険な事はしたら駄目って言われてるんだ、実は」
 
  無論、祖父は生存していますが、何か?
 
 「んー、袁術軍で貴方の隊が一番精鋭じゃない。
  だから力を借りようと思って」
 
 「・・・・・そのことを」
 
 「袁術ちゃんには既に伝えてるわよ。
  ち・な・み・に、説得も終わってるから」
 
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰って良いですか?
 
 「大丈夫大丈夫、貴方には軍監としてついてきて貰うだけだから。
  そこの所は袁術ちゃんもわかっているはずよ。
  私たち孫呉がでる理由は、弱小の劉備軍が崩壊しないようにって伝えてるし。
  流石に呉の軍勢だけだと名声狙いだと袁術ちゃんが思うから、貴方達にもついて来て貰うんだけど」
 
  で、上杉隊は孫呉に組み込まれるんですね。
  美羽ちゃん・・・・・やっぱり孫呉の復興に協力的でない?
 
 「はいはい、つまりどうやっても断れないって事ですね。
  あんまりウチの隊限定で被害出さないで下さいよ。
  自分の思い付きとか、我侭とかに付き合って貰って、世話になってる人達ですから」
 
  弓兵で似非3段射撃とか、猿真似車懸かりの陣とか、猿真似啄木鳥戦法とか、孔明の罠だ!げぇっ!ゴッコとか・・・他色々。
  うん、非常に世話になってます。
 
 「あー、やっぱり気づいちゃった?」
 
  そりゃあね。
  自分は軍監としてつくけど、上杉隊は孫呉の指揮下に入るって事でしょ。
  水関攻めに袁術軍も協力しましたよ、って事を諸侯に示したいの?
  無理じゃない?
  兵は出してるけど、将は出してないって・・・・・・水関落ちても袁家の名声は上がんないね。
  働き次第によっては、上杉隊の勇は伝わるかもしれんが、それだけでしょ。
  将が戦闘に参加してない時点で。
 
 「で、何か策とかあるの?
  ちなみに、力押しは策とは言わないからね」
 
 「えー、火の玉になって寄せるだけで良いんじゃないの?」
 
  ・・・・・・・・これだからリアル無双は。
  噂に違わぬ猛将よ!!
  とか言って欲しいの?
 
 「周瑜さんは何て言ってる?」
 
 「あっ、ひっどーい。
  私の話を無視して、冥林のこと聞くんだ?
  私のことは遊びだったの!?」
 
 「・・・・・んで、周瑜さんの策は?」
 
 「うわっ、無視された!?
  まっ仕方ないか。
  で、冥林の策ね。
  簡単に言うと、敵将の華雄って言うのがいるんだけど」
 
  ああ、横○三国志で華雄無双してたら関羽さんにズバァァッってされた人?
  確か曹操さんに酒勧められて、一気飲みした後にズバァァッってされた人だよね?
  記憶を確かめる為に2回疑問に思いました。
 
 「で、華雄って奴なんだけど、昔母様にコテンパンにやられちゃってるのよね。
  その華雄を挑発しながら水関攻めをして、一度兵を引いた時に華雄をおびき出して、その後フルボッコにしようって話なの」
 
  それ何て釣り野伏せ?
  あと劉備軍って事は、関羽とか張飛とかも勿論いるんだよね?
  現時点で孔明がいたりするから、他の五虎将面子がいても不思議じゃない。
  華雄さん、武将として戦う相手が不幸過ぎる・・・・・・フル凹な未来に乙。
 
 
 
 
  とりあえず、華雄さんは孫策さんに凹られたらしい。
  ついでに張遼さんも劉備軍に凹られたっぽい。
  水関から出てもさ、兵力差はそれなりにあったよね?
  これが武将チートの力なのか・・・・多少の兵力差はものともしない。
  だって必殺技とか言って、ありえない攻撃とかやっちゃってるし。
 
 
 
 
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 ◆ その4「袁家の不思議」
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 「虎牢関には、呂布さんが待ち構えているらしいです」
 
  美羽ちゃんに力説して軍監を外して貰いました。
  絶対に超絶チートだと思うから、近付きたくありません。
 
 「そんなことを思っていた時代がありました」
 
  ・・・・・・・・・孫策さんは後曲へ配置換え何だってさ。
  力説無駄?
 
 
 
 
 「刹那刹那、今日のおやつはまだかやー?
  あと、蜂蜜水も持ってくるのじゃ」
 
  今さ、思いっきり戦闘中だよね?
 
 「お嬢様、今作って貰っていますから、もうちょっと待って下さいね♪
  あと、今日のおやつはメロンパンですよ」
 
 「おおっ」
 
  ・・・・だからさ、袁家の職人チートは何で戦場でメロンパン作れるの?
  いや、メロンパンの存在を教えたのは自分だけどさ。
 
 「ねえねえ、一つだけツッコミ入れても良い?」
 
 「何じゃ?」
 
  戦場なのに、全くその事に気にしてないのは良い、それが美羽ちゃんだし。
  戦場にいるのに、全く働いていない大将軍の存在も良い、それが七乃さんだし。
 
 「なんで、家が建ってんの?」
 
  うん、普通に家が一軒建ってるし・・・・庭付きで。
  水関の時には無かったよね?
  無かったはずだよね?
 
 「何かおかしいのかや?」
 
 「刹那さんは何が疑問なんですか?」
 
  ・・・・・えっ、自分がおかしいの?
 
 「もしかしてですが、いつも戦場で家建ててます?」
 
 「はい、お嬢様を外で寝せるわけにはいけないので、時間が無い時を除いて建ててます。
  お嬢様が仮にとはいえ住まれる場所ですから、私が責任を持って監督してますけど。
  何かおかいいですか?」
 
  ・・・・・・・・って事は、多分言い出し始めも七乃さんの可能性があるな。
  本人も外で寝たくないんでしょう。
 
 「ちょっと疲れたんで、自分休むね」
 
 「メロンパンは良いのかや?」
 
 「美羽ちゃんが食べて良いよ。
  それより、問題を起こさずに大人しくしるんだよ」
 
 「むー、妾は問題を起こした事はないのじゃー!!」
 
  はい、うそ。
 
 「そうですよそうですよ、お嬢様は楽しい事しか起こしてないですよ」
 
  ・・・・・・・・。
 
 「じゃあさ、自分がここに来る前に、何か誰かに指示をだしたりなんかしてる?
  もしかしてだけど・・・・」
 
 「ん?
  いまだ虎牢関を落としていない不甲斐無い袁紹を助けてくるのじゃ、って孫策に命令してるのだ。
  くっくっくくー、これであやつも妾の凄さがわかるじゃろうで」
 
 「よっ流石お嬢様!!
  混戦状態のなかに無理矢理押し込む、普通はやろうとも思わないことやってのける、めざせ愚皇・偽帝ですねー♪」
 
 「そう褒めるなや」
 
  ・・・・・・・・・・・すっごく嫌な気がしてきた。
  今までに孫策さんに命令してる事で、袁家だけに得になった事ってあったっけ?
  孫呉を抱えてるってので少しは得してるけど、孫呉だけで大きな戦とかしてるから、これといって袁家が大きな名声を得た機会って無かったと思う。
 
 
 
 
  あー、美羽ちゃんの仮宅出てから兵を周りに出して調べて貰ったんだけどさ。
  本当に孫策さん出撃しちゃってるし。
  あと何故か劉備軍も・・・・・・?
 
 「で、目の前に見えるあれはなに?」
 
  目の錯覚じゃなけれは、大軍が迫ってきてるようにみえるのですか・・・・・気のせいじゃないよね?
 
 「と、とりあえずここにある物資は上杉隊が守る!!
  他は袁術様の元に駆けろ!!」
 
 「はっ!!」
 
  あとは、副官に全てお任せします。
  だって自分には無理だし、基本方針を伝えて、副官の力量に頼るのが上杉隊の現状です。
  劉備軍の天の御遣いさんは、普通に戦場に出てるって聞いてるけど、実は何気に凄いの?
  流石に武将チートとは戦えないと思うけど、だから軍師なのかな?
  孔明ちゃんがいるから軍師としてもきついとは思うけど・・・・・・。
  あと、部下に命令出すときとか、軍議等で真名は言わないようにしてます。
 
 
 
 
 本日の報告
  孫策さん曰く「やっぱあれだけ混戦してる中に突っ込むのはウチでも厳しいいかな、あはは」って笑いながら言ってました。
  はい、うそ。
  袁術軍に呂布さんと華雄さんが無双しにきたそうです。
  ちなみに孫呉と曹魏に擦り付けられました。
  孫策さんと一緒に出陣した劉備軍は、袁紹軍に張遼さんと賈駆さんを擦り付けたそうです。
  ってか、どうやって擦り付けたの?
  袁紹軍は元々先鋒で、退却時に一緒にさがってたよね?
  やっぱり、水関攻めの恨みなんだろうね。
 
  あと、袁家(袁術・袁紹)もチートみたいです。
  高笑いしてたら、何故か多少兵力が回復してました。
  死者は予想以上に低かったので、怪我人が治って?の兵力回復ですけど。
 
 
 
 
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 ◆ その5「真・天の御遣い」
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 「・・・・・・・・・さて、陣に戻ろうか孫策さん」
 
 「ん?
  もう一人の天の御遣いに会いに行くって言ってたのにどうしたの?
  関羽と鍛錬してるとはいえ、終わるまで待てばいいじゃないの」
 
  いえね、軍議で見たときは何処かの学校の制服着てたから同郷の出だろうとは思ってたんですよ。
  ホントに思ってたんですよ、同郷のでって・・・・重要な事なので2回思いました。
 
 「もうどーでも言いや」
 
  何で普通に関羽さんと鍛錬してんの?
  どうして武将チートの攻撃止めれんの?
  手加減有りだと思うけど、それでも武将チートとの鍛錬は死亡フラグだと思うよ、普通に。
 
 「孫策さん。
  この鍛錬見てるとさ、自分って偽者の天の御遣いじゃないのかって思えるんだ。
  だって、自分と同郷の出なら・・・・・・・あんなに動けるわけ無いもん。
  つーか、関羽さん真剣使ってるし。
  あの・・・・本郷君だっけ?
  名前的に実は仮面ライダー1号だったりするとか、ならあの動きは納得できるんだけど・・・・・変身してないしね。
  ぶっちゃげ、天の御遣い=現代人だと思ってたんだけど、本当に天の国ってあるんだね」
 
 
 
 
  本郷君・・・じゃなくて、北郷君は日本出身でした。
  あれ、同郷?
 
 「ちょっ、上杉さん!!
  名前間違えるのひどいですよ」
 
 「ごめんごめん、初対面の時に自分の敵認定してたから名前覚えて無かったよ」
 
 「敵って・・・・・連合軍に参加してる今は、味方じゃないんですか?」
 
  袁術軍の敵じゃなくて、幼女にご主人様呼ばせてるんで敵って事です。
 
 「それにしても、良く関羽さんと鍛錬できるね?
  実は君、人間じゃないとかっていうおちはないよね?」
 
 「あ、それは、もともと剣道部で体鍛えていたんで。
  それに愛紗の手加減が上手いから何とか形になってるってくらいですよ。
  あと、人間じゃないとかってひどいですよ。
  体を鍛えているなら上杉さんだって戦えますって」
 
  ・・・・・・へー、剣道部ね?
  実は自分も剣道の段持ちなんだけど、無理って言わせてもらうよ。
  武将チートの手加減って言ってもさ、自分なら空を飛ぶ自身あるよ。
  最初の一撃で。
  実際飛んだ記憶あるし・・・・・飛んだって言うか、無理矢理鍛錬に付き合わされて飛ばされたっていう。
  横で酒飲んでる孫○さんって人に。
 
 「でさ、何でご主人様とか呼ばせてるの?」
 
 「いや、俺が自分から呼ばせてるんじゃなくて、向こうから言ってきたの」
 
  ・・・・つまり、君は主人公属性持ちなのか?
  武将チートと戦えるし、幼女にご主人様とか呼ばれてるし、多分ナデポも出来るんじゃないかな・・・・・見た目も良いし。
  やべっ、ますます自分は天の御遣い(偽)って感じになってきた。
 
 「で、桃香と愛紗と鈴々と義姉妹の契りを結んだんです」
 
  姉妹ね・・・・・きみ男の子でしょ。
 
 「上杉さんはどうなんです?
  どんな経緯で袁家に身を寄せる事になったんですか?」
 
 「自分の方は、北郷君と比べると普通だよ」
 
  夜寝て、目が覚めたら知らない部屋の知らないベットで寝てて、目の前に美羽ちゃんがいた。
  二度寝がしたい自分も、遊び疲れてた美羽ちゃんも眠かったため、そのまま一緒に寝ました。
  起きた後、一緒に朝食を食べながら事情説明。
  何故か携帯ゲーム機があったから、仲良く遊んでお昼ご飯もご馳走になって、またゲームで遊んでたら電池が切れて、泣く泣く埋葬しました。
  何故埋葬したのかは今でも良く分からんが、美羽ちゃんが自分で地面掘ってたんで何も言えません。
  夕飯の席で、最近占いで天の御遣いが〜って出てたから天の御遣いだろうって事になった。
 
 「で、現在に至る」
 
 「・・・・・・・・・・・・えっ?」
 
 「うん、今思い出しても北郷君と違って普通だね」
 
 「ふ、普通なんですか!?」
 
 「だって、君みたいに桃園の誓いとかやってないし、義勇兵集めたりもしてないし、幼女にご主人様って呼ばせてないし・・・・・普通でしょ。
  一応仕事もしてるけど、ハンコ押してるだけだし。
  物によっては、独断と偏見にて許可・不許可を決めたりするしね」
 
  波乱万丈の北郷君と比べたら、平穏な生活を送ってた自分は普通だよね?
 
 「じゃあ、そろそろ戻るね。
  孫策さん、いつまでもお酒飲んでないで帰りますよ。
  貴女はここに来る前も飲んでたでしょ?」
 
  って事で、本物っぽい天の御遣いさんとこを後にしました。
  あと新事実、幼女がもう一人いました。
  かの有名な伏竜鳳雛が・・・・・・・・・・二人そろって幼女だった!!
 
 
 
 
 「刹那刹那ー!!
  そこで生き物拾ったから飼って良いかや?
  ちゃんと妾が世話するから!!」
 
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・戦場で生き物拾う?
 
 「ねえねえ美羽ちゃん。
  もしかして、その生き物って頭があって、体があって、腕が2本あって、足も2本ないかな?
  ついでに手の指は、片方5本で計10本とか?」
 
 「おおっ!!
  流石刹那じゃ!!
  正解じゃぞ」
 
  拾った生き物=人間?
 
 「それって拾って良いの?」
 
 「ん?
  七乃は大丈夫って言ってたぞ。
  妾が世話するなら飼っても良いって」
 
  って事は、ただの人間じゃない可能性があるな。
  七乃さんが面白いって思うような人物を拾ったからOKが出たって事だと思うし。
  まあ、拾ったと言っても、部下を召抱えたって事でしょ?
 
 「で、どういう状況で拾ったの?」
 
 「散歩してたら落ちてた」
 
  ・・・・・・・・行き倒れ?
  召抱えたんじゃなくて、本当に拾っただけなの?
 
 
 
 
 本日の戦果
  劉備軍からお茶菓子お土産に貰った。
  鳳統ちゃんが非常に可愛かった。
  "天の御遣い"を"自称・天の御遣いっぽいもの"に変えた方が良いのかと思った。
  本郷・・・・じゃなくて、北郷君はチート候補だと判明、あと主人公補正がかかってるっぽい。
  ちなみに自分には+補正はかかってなさそうだと判明。
  戦場に来てるのに、ハンコ押しの仕事が配達されてきた。
  職人チート達が漢泣きをしてた・・・・・曹操さんの所にドリル持ちがいたらしい、今度天元突破を話してあげよう。
 
 
 
 
 美羽ちゃんの戦果
  華雄GETだぜ!!
 
 
 
 
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 ◆ その6「幼女探知機起動」
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 「・・・・・・・・・・・・つまり、美少女がいるって事だね?」
 
  洛陽に美少女がいるらしい。
  逃げる手助けを必要としている美少女がいるらしい。
  しかも、幼女と言っても問題ないくらいだという。
 
 「う、うむ。
  確かに月は美しいが・・・・・・・そんな理由で助けてくれるのか?」
 
 「それ以上に大切な事ってあるの?」
 
  すまんが、自分の中の不変の優先順位は
 1.自分
 2.美幼女
 3.美少女
  ってな感じだ。
 
 「って事で、洛陽まで探しに行ってくる」
 
 「待て!!
  月の容姿等は聞かないのか?」
 
 「無問題。
  大丈夫、困ってる幼女の所に行けば良いのだろう?」
 
  拾われっ子の華雄さんを残し、一人洛陽まで出る。
  そのまえに、振り返らず伝える言葉。
 
 「手助けするのは構わんが、別に連れて帰っても構わんのだろ?」
 
  逃げなくても、袁家で生活すれば良いし。
  美羽ちゃんも友達が出来て喜ぶでしょう。
 
 「あと、食器の片付けお願い」
 
  ご飯は屋台でラーメン買ってきました。
  流石袁家、屋台まで出てるんだ。
 
 
 
 
  ・・・・・・・・劉備軍の人達を良く見かけるな。
  これは急いだ方が良いな。
  奴、北郷君は主人公補正とかあるから先に見つけないと危険だな。
  絶対にご主人様とか呼ばせて、手出しするね。
  あの伏竜鳳雛にも手出しするだろう・・・・・・主人公だし。
 
 
 
 
  いないな・・・・・・・・何となく、ここら辺にいたと思うんだが?
  まさか、先回りしすぎたのか、忘れ物でも取りに戻ったのかのどちらかだろう。
  勘を頼りに探索を進めるか。
 
 
 
 
  ・・・・・・・・・・うわっ、出遅れたっぽい。
  劉備軍の団体さんに、北郷君発見。
 
 「やあ、主人公補正付きの男の敵・・・・じゃなくて、北郷君」
 
 「って、また変な事言われてるし」
 
  事実を言ったまでだよ。
  たぶん皆思っているはずだよ。
  この主人公補正付きの準チート。
 
 「そんな事より、君が董卓ちゃんだね?」
 
  北郷君含む、劉備軍の将達もビックリしてる。
  ついでに董卓ちゃんと隣にいる少女も。
 
 「上杉さん、知ってるんですか?」
 
 「んと、董卓ちゃんを逃がす手助けをして欲しいって・・・・・・・・・・・・さっきご飯食べてる時に華雄さんに頼まれて」
 
 「ご飯・・・・・って、華雄!?
  何で華雄が上杉さんの所に?」
 
 「美羽ちゃんが倒れてた華雄さんを拾ってきたから」
 
  うん、華雄さんも華雄さんで、自分の武が通用しなかったから、袁家で修行し直すって言って居つくらしいし。
  説得?は、美羽ちゃん本人が一人でやった。
  実はH並みの魅力超絶チート持ちだったのか?
 
 「って事なんだけど、たぶん北郷君・・・・・劉備さんも保護する気だよね?」
 
 「ええ、俺たちもそのつもりですよ」
 
 「と言う事だけど、董卓ちゃんはどうする?
  ウチ、袁家に来る?
  それとも劉備さんの所に身を寄せる?」
 
  こっそり逃がすと言う選択肢を除外しておく。
 
 「・・・・・・・・・詠ちゃん。
  私、この人達を信じてみる」
 
  ・・・・・・・・・・・・・・人達?
  って事は、北郷君の劉備軍行き?
  やっぱり主人公補正なのか!?
 
 「でも・・・・良いの?」
 
 「このまま帰っても皆に迷惑をかけるだけだから」
 
 「騒動に巻き込まれるって言うの?」
 
 「・・・うん」
 
 「・・・・・・わかった、月の判断に従う」
 
  ・・・・・・・・・・・・・・えっと、自分スルー?
  テラ空気なのか?
 
 「私たちの身柄、あなた方にお預けします」
 
 「えっと、俺たちで良いのかな?」
 
 「はい。
  あと、あなたにもお願いが・・・・」
 
  自分?
 
 「華雄さんの事、お願いします。
  華雄さんは私を守る為に戦ってくれたんです」
 
 「わかった。
  でも、頼まれなくても問題は無いと思うよ」
 
  袁家だし。
 
 「じゃあ、自分は先に戻るね。
  華雄さんには、こっそり伝えておくよ」
 
  勝負に負けたんで、潔く逃げます。
 
 
 
 
 本日の教訓
  天の御遣い(偽)は、真・天の御遣いには勝てないみたい。
  やっぱり主人公補正が無いと駄目駄目っぽい。
  あと数分早ければ、自分が先に見つけれたものを・・・・。
 
  陣に戻った時、いまだにご飯を食べていた華雄さんにビックリ。
  確かに袁家の料理人の腕は良いからね・・・・・例え屋台であろうとも。
 
 
 
 
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 ◆ その7「袁家一般職員」
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  「袁家名物、袁一夜城・・・・・ってか?」
 
  目の前にそびえ立つ異様な城。
  先日までは、絶対に無かったと断言できる。
 
 「で、この騒ぎは何ですか?
 
  元凶じゃなくても、関係者だと断言できる七乃さん?」
 
 「嫌ですね〜♪
  元凶だなんて、今回の企画者は一般職員の皆さんですよ。
  私は少しだけお手伝いしただけですよ」
 
  ・・・・・・・・・一般職員?
  袁家内の常識人集団が?
  もしかして、華雄祭りとか言ってたアレ?
  本気だったの華雄祭り?
 
 「んと、華雄祭りって名目で企画出して、予算も確保したらしいですよ。
  しかも、一般職員の9割強が運営にかかわってますし」
 
  本当に袁家期待の新人なんですね、華雄さん。
  これって孫策さんが呉を復興するより早く、華雄さんが国興せるんでないの?
  一言口にすれば、即日袁家を乗っ取れそうなんですけど。
 
 
 
 
 「さて、本日は皆さん待ちに待った、袁家の新人、華雄将軍の歓迎会です。
  企画発案は一般職員の皆さん、協力は私こと張勲、そして職人の皆さんにお願いしています」
 
  協力って、七乃さんと職人チート共なのか・・・・・・嫌な組み合わせだ。
 
 「華雄将軍には、職人の皆さんがこの日の為に・・・・・昨日作成された袁術城を攻略してもらいます。
  城内には数々の敵や、難問が華雄将軍を待ち構えています。
  無事突破する事が出来るのでしょうか!?」
 
 「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」
 
  一般職員の異様な盛り上がり。
  唯一の常識人集団だと思っていたんだけど、やっぱり袁家補正ってのが有効になっているのだろうか?
  それとも・・・・・ストレスが原因?
  今度から、もう少し真面目に仕事して、負担を減らせてあげようかな。
 
 「待て大将軍。
  何故私がこのような事をしなければならない?」
 
  おっ、流石期待の新人。
  ここは止めてくれるのか?
 
 「んと、わかりやすく言うと・・・・・華雄将軍は袁術城内で武を振るえば良いんですよ♪」
 
 「了解した大将軍。
  我が最強の武を魅せてやろう」
 
  待て、H候補。
  あっさり流されるな!!
 
 「華雄将軍の準備が整った事で、今回華雄祭りに助っ人として来てくれた人達を紹介します。
  彼女達は、城内で華雄将軍の武を試す為に来てくれました」
 
  ・・・・・・・・普通に考えて孫策さんとか?
  華雄さんが暴走するかもしれんが。
 
 「まず一人目、巷で話題のあの人、華蝶仮面が一人、星華蝶!!」
 
 「報酬のメンマをよろしく頼む」
 
  メンマ好き?
  蝶の仮面つけて、何やっているんです五虎大将軍?
  あと、他国のイベントに普通に溶け込んでません?
 
 「そして二人目、城の方から来た華蝶仮面が一人、朱華蝶の代理!!」
 
 「かちょーかめん、すいさんなのじゃ!!」
 
  ・・・・・・美羽ちゃん、その孔明ちゃんの帽子は何?
 
 「最後は、揚州の方から来た華蝶仮面が一人、恋華蝶の代理!!」
 
 「とりあえず、後でちゃんと酒奢って貰うからね」
 
  やっぱりいたのか、孫策さん。
  でも珍しいね、武器が剣と違うのは。
  あと、華蝶仮面って北郷君所で出没している正義の味方らしい。
 
 「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」
 
  って、絶対に気づいてないよ常識人の集団。
  蝶の仮面をつけている五虎大将軍は、何となく分かるよ、お約束だし。
  でもね、美羽ちゃんと孫策さんに気づかないのは何故?
  孔明ちゃんの帽子をかぶっているのと、普段と武器が違うだけだよ。
 
 「さて、助っ人達の紹介が済んだ所で華雄将軍に今回のルールを説明します。
  ルールは簡単、先程も言ったように袁術城を攻略するだけです。
  袁術城の王座の間には、華雄将軍の旗が置いてあるので、それを取って来て下さい。
  王座の間に続く道には、華蝶仮面達が華雄将軍を試す為に待ち構えています。
  華雄将軍は無事に試練を突破できるのか!!」
 
  ・・・・・・・・華雄さん、ガンガレ。
 
 「と、その前に星華蝶さん。
  ウチのお嬢様にサインお願いできますか?
  あっ、最後に袁術ちゃんへってお願いします」
 
 「・・・・・・・これで良いかな?」
 
 
 常山の昇り龍 趙子龍
 改め、華蝶連者 星華蝶
 
 悪の蓮花の咲くところ、正義の華蝶の姿あり!!
 かよわき華を護るため、華蝶の連者、ただいま参上っ!!
 
 袁術ちゃんへ、応援よろしく
 
 
 「ありがとう御座います。
  はい、お嬢様♪」
 
 「わーーい♪」
 
  ・・・・・・・自分ボケだよね?
  決してツッコミではないはず。
  つーか、ツッコミを入れなくて良い部分ってどこらへん?
 
 「上杉殿、何故袁術様宛てのサインを、朱華蝶の代理が受け取っているのでしょうか?」
 
 「・・・・・・・・・・・・七乃さんに聞いて」
 
 
 
 
 最近思う事
  本来、自分はボケだよね?
  で、ツッコミは孫策さんのはずじゃないの?
  あと、袁家の補正って気づかない所で進行しているんですね。
  ここは自分も流れに乗って楽しんだ方が良いのだろうか・・・・・・止める人がいなくなるが。
 
  これが終わったら自分、幼女を探しに行くんだ。
 
 
 
 
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 ◆ その8「戦え僕らの華雄」
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 「所で美羽ちゃ・・・・・じゃなくて、朱華蝶の代理ちゃん」
 
  大丈夫、自分以外には正体ばれてないから、正体ばれてないから・・・・・だから泣かないで。
  それに自分も、美羽ちゃん≠朱華蝶の代理ちゃんって段々と思ってきたから。
  だから、その反則的な位かわいい行動止めて・・・・・・特に膝の上で。
  自分のジャスティスは裏切る気無いけど、でも軽い触れ合い程度ならむしろヤレって思っちゃうのが自分クオリティ。
 
 「ほ、ほんとうかや?
  妾の正体ばれてない?
  せっかく朱華蝶の代理になれたのに、正体ばれたりしてない?」
 
 「う、うん。
  大丈夫、絶対ばれてないよ」
 
  ってか、七乃さんは面白がってるし、華雄さんは一般兵100人組み手で無双中だし、五虎大将軍はメンマ食ってるし、孫策さんは酒飲んでるし、職人チートは新しい仕掛け作ってるし・・・・・・・・肝心の常識人、一般職員の皆さんは華雄さんの応援に夢中だし。
  誰も気にしてないよね?
 
 「誰にもばれてないって事で、朱華蝶の代理ちゃん。
  蜂蜜水だよ」
 
 「わーい♪」
 
  ウン、バレテナイヨ。
  ホントダヨ。
  ジブン、ウソツカナイ。
 
 
 
 
 「くっ、なかなかやるな星華蝶」
 
 「お主こそ・・・・・なっ!!」
 
  袁術城内では、100人組み手を突破した華雄さんが五虎大将軍と戦闘中。
  いやー、お二方。
  倒れている一般兵がいる中で戦うって・・・・・もう何人が空を飛んだのやら。
 
 「はいっはいっはいっ・・・はいぃぃーーっ!!」
 
  おおっと、一般兵を吹き飛ばしたぁぁぁ!!
 
 「でやぁぁぁぁぁっ!!!!」
 
  こちらも負けじと吹き飛ばしたぁぁぁ!!
 
 「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」
 
  そしていつの間にか"我らが華雄、頑張れ!!"の旗を振ってる一般職員の皆さん。
 
 「ちぃっ。
  このまま続けても良いが、ここは互いの奥の手で勝負を決めようではないか」
 
 「ほう、吼えたな。
  ならば喰らうがいい、我が武の一撃を・・・・」
 
 「そちらこそ、華蝶仮面の必殺技を甘く見るなっ!!」
 
  ・・・・・・・・初めてまともなバトルをしてる所悪いんだけど、一般兵達の数名がピクピク動いてて、正直ヤバいと思うだ。
 
 「我が武の器は無比!!
  我が武は無双!!
  我が武の力の前に仰天せよ!!」
 
 「必殺!!
  三位一体!!」
 
 「武神豪撃っ!!」
 「華蝶ぉぉぉ風月斬っ!!」
 
  ああ〜、更に大量の人が・・・・・・・・・・・。
  100人組み手参加者には、あとで臨時の給与渡しておこう、無事生き残ってたら。
  それにしても
 
 「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
     華雄将軍がんばれー!!!」」」」
 
  普段の君達に戻ってくれ、ちょっとは真面目に仕事するからさ。
 
 「ふむ、私とここまで戦えるとは」
 
  って、アレ?
  人が飛んでる所位しか見てなかった。
  五虎大将軍の台詞的にクライマックス?
 
 「華雄将軍、あなたの武は十分に見させて貰った。
  これを持って、第一の試練合格とする!!」
 
 「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」
 
  だから、ちょっとは餅つけ、餅つくんだ。
 
 「此方こそ、十分に見させて貰ったぞ星華蝶」
 
 「では、これにて御免!!
  ・・・・でゅわっ!!」
 
  普通に歩いて戻るんかいっ!!
 
 「第一の試練を突破したと言うことは、次は妾の番じゃな。
  妾は星華蝶ほど甘くはないのじゃぞ!!
  わーっはははは。
  ・・・・でゅわっ!!」
 
  美羽ちゃ・・・・・じゃなくて、朱華蝶の代理ちゃんも歩いて行くわけね。
  でもさ、順番的に最後になる孫策さんって戦えるの?
  ずっとお酒飲んでて、足元に空の容器が無数に転がってるんだけど。
 
 「えーと、美羽ちゃ・・・・・じゃなくて、朱華蝶の代理ちゃんだけど、すぐに終わりそうな予感がするんで、準備しなくて良いの?
  孫策さ・・・・じゃなくて、恋華蝶の代理さん」
 
 「大丈夫大丈夫、普段よりちょっち多く飲んでるだけだし。
  それにしても昼間っから飲む他人の酒は、ほんっとーに美味しいわね。
  もう、この一杯の為に生きてるって言っても過言ではないわね」
 
  駄目だこの人、早く何とかしないと。
 
 
 
 
 華雄祭りのまとめ
  朱華蝶の代理の操作失敗により、激しく自爆した袁術城。
  城の中にいたのだが、何故か無事だった朱華蝶の代理(無傷)。
  そして、袁術城が崩壊しようとも見事旗を取って来た華雄さん。
  ちなみに旗は、職人チート共が改造に改造を重ねた新技術の集合物らしい。
  自爆装置を内臓する事に成功した旗、との事。
 
  あと恋華蝶の代理さんは何もしていないはずなんだけど、恋華蝶の代理さん曰く・・・華雄さんは"3"つの試練を突破して、見事華雄祭りを成功させた、との事。
  最後に一言だけ、まとめを言って終了なのかな?
 
 
 
 
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 ◆ その9「天の御遣い(偽)覚醒」
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 「今日は、最初からクライマックスDAZE☆」
 
  反董卓連合軍の解散、そして華雄祭りが終わり平穏な日常が帰ってきた。
  前者は戦場にいる為、命の危険が少なからずあった。
  後者は一般職員のストレス発散が出来た為、今は活き活きと仕事をしている。
  しかし、華雄さんに関係する事になると・・・・・・・やっぱり暴走する。
 
 「はぁ〜、平和だね」
 
 「むぅぅぅっ!!
  刹那も妾の話を聞くのじゃ!!」
 
  ・・・・・・・聞いてますよ。
 
 「妾を皇帝にしてあげるって言ってたのに、皇帝になってないではないか!!」
 
  えっと、いまさらじゃない?
  それって反董卓連合軍解散の時期に言う台詞じゃないの?
 
 「それにそれにそれにそれにそれにっ!!
  孫策をイジメるために色んな策を考えて、ウチの職人達に実行させても全然効果がないのじゃ!!
  気にいらんぞぉぉぉ!!」
 
  ・・・・・・・・あっ、七乃さんがお腹抱えて大爆笑してる。
 
 「ちなみにどんな策?」
 
 「ふふん、孫策はお酒に目がないのじゃ!!
  だから最高級のお酒を用意すれば、何も考えずに飲むはずじゃ!!」
 
  で?
 
 「酔っ払った孫策は、階段で足を踏み外してあの世へ旅立つと・・・・・妾の蜂蜜色の脳が考え出したのじゃ!!」
 
  あー、だから最近上機嫌だったんだ孫策さん。
 
 「あと、笑うのを止めんかー!!」
 
 「だ、だって・・・・お嬢様が策を考えたって、しかもウチの職人に命令してって。
  それってギャグじゃないですよね?」
 
 「なんじゃと!!
  失礼な奴じゃ」
 
 「もう、お嬢様はそんなことをしなくても良いんですよ。
  何も考えず、地を出せば良いんです。
  ちょっと頭のお花畑はいつでも満開なお嬢様の行動を見れば、孫策さんだって困っちゃったりするんですから!!」
 
  それって褒めてるつもり?
 
 「それに見た目と一緒で、やる事も幼いのがお嬢様じゃないですか!!」
 
 「・・・・・・・・・なるほど!!
  妾の地を出せば良いのじゃな?」
 
 「はい♪
  だから、そんな似合わない事止めましょうよ。
  どーせ、成功しないんですから」
 
 「よーし!!
  なら妾はもっと地を出して孫策をイジメてやるのじゃ♪」
 
 「よっ!!
  お嬢様最高です♪
  この天然お嬢様め♪
  可愛いですよ♪」
 
 「もっと妾を褒めるのじゃー。
  わはは〜♪」
 
  ・・・・・・・・・・はぁ〜、可愛いなもう。
 
 
 
 
 「申し上げます!!
  江東の各地で農民たちによる一揆が発生しました。
  その数、およそ10万。
  しかも、農民の数はいまだ増え続けていくかと思われます」
 
 「なんじゃと!?」
 
  ・・・・・・ふ〜ん、農民が一揆ね。
  ウチの一般職員って、何度も言うようだけど優秀だし、今は華雄さんがいるから万全の体制をとっているはず。
  だから、ぶっちゃげありえないと思うんだ。
  って事は、孫策さんが動き出したんだよね。
  で、動いたって事は、被害が少なく終結出来るって考えているはず・・・・・・・でもさ、まだまだ甘いよ。
  孫策さんに周瑜さんも、ここが袁家だって事忘れてない?
 
 
 
 
 「―――という事でぇ。
  お嬢様は暴徒の鎮圧をお望みなのです〜♪
  当然、行ってくれますよね、孫策さん♪」
 
 「・・・・・・・別に良いけど。
  全ての兵士を連れて行くけど、問題ないわね?」
 
 「お嬢様、どうします?」
 
 「うむ、相手は10万人いるのだから、問題ないのじゃ!!」
 
  ・・・・・・さてと、動きますか。
  あと、華雄さんは無視?
  最初からここにいたんだけど。
 
 「は〜い、ちょっと待ってね」
 
 「何よ。
  まさか、いまさら邪魔する気?」
 
 「はい、邪魔しますよ。
  って事で、これをどうぞ」
 
 「・・・・・・何?」
 
 「孫呉復興の援助を実行する書類」
 
 「「「ええっ!!?」」」
 
 「あと袁家と孫家の同盟締結についての書類。
  ちなみに、両方ともハンコは袁孫共に捺印済み。
  だから答えは聞いてない」
 
 「ちょっ、どういうことなのじゃ!!
  妾を裏切る気かや?」
 
 「おおー、すっごく面白いです♪」
 
 「いきなり何なのよ。
  しかも、ウチの印まで押してるって・・・・・どうやったの?」
 
 「裏切ってないよ。
  やっぱり、面白いか面白くないかが基準なんですね。
  偽造」
 
  さて、個別に説得しますか。
 
 
 美羽の説得
  美羽ちゃんの生活に、変化は起こらないよ。
  今まで通り、遊んで暮らせる毎日。
  ただ、孫策さんが引越しする位の違い。
 
 七乃の説得
  認めない場合、呉との戦になって働く必要が出てきますよ。
  つーか、反対って事無いんでしょ。
  面白がってるし。
 
 華雄の説得
  あっごめん、今まで放置してて。
  ウチは、まともに戦える人は華雄さん一人なんで、大きな戦は無いと思うよ。
  代わりに、孫呉と同盟組んで戦があった時には華雄さんに出てもらう予定。
  袁家の援軍としてね。
 
 
 「って事なんだけど」
 
 
 美羽の場合
  そーなのかー。
 
 七乃の場合
  働かなくて良いんですか?
  あと、面白かったので許可します。
 
 華雄の場合
  私の武が示せるなら問題ない
 
 
 「で、あとは孫策さんだけど」
 
 「別に援助を実行しなくても、自力で出来るから良いわよ。
  あと、同盟しても私たちに得ってあるの?」
 
 
 孫策の説得
  袁家が倒れたら、ウチの職人チート達は魏に走るよ。
  あそこにはドリル使う人がいるからね。
  あと、一般職員達は華雄さんを御輿として、簡単に国を興すと思うよ。
  それでも良いの?
  無駄過ぎるほど優秀な職人達と、周瑜さんも認めるほどの優秀な職員達が敵に回っても本当に後悔しない?
  たとえ敵に回る前に始末しようとしても、一般職員たちは兎も角、職人チート達は・・・・・・どうにかできると思うの、本気で。
  同盟組めば、職人達の流出はないよ。
 
 
 孫策の場合
  ・・・・・・・・・・・・・ゴメン、ちょっと考えさせて。
  めーりんめーりん、助けてめーりん。
 
 
 
 
 この後の出来事
  自分の誠意を込めた説得により、孫呉の復興と、復興後の同盟について話がまとまった。
  職人チート達って、意外な所で役に立ったよね。
  まあ、あんな集団が曹魏に流れちゃうと本気でヤバいよね。
  曹操さんの所に行って、あの能力で真面目に仕事しだすと・・・・・・・うん、どこまで技術が発達するのか検討もつきません。
  魏だけ、剣と弓の部隊が、銃剣の部隊へ変わったりしない?
  あと、戦車隊が普通に存在したりとか。
 
 
 同盟の内容
  お互い戦いません。
  袁家の援軍は、華雄さんを出します。
  職人チート達が呉に迷惑をかけないように監視します・・・・・・華雄さんの部下が。
  孫家の援軍は、周泰ちゃん希望。
  あとは、適当に今まで通りやりましょうや。
 
 
 
 


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