恋姫無双っぽいの? 第二章


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■ 第二章
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 ◆ 人物紹介 Ver2
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  孫呉引越し以降の紹介。
  今まで、消して書き直して、あと追加とかしてたんですが、一山超えたんで紹介を新しくします。
  以前のは残したままにして、また山場を越えたら、VersionVへと移行したいとも考えています。
  まず、次の山場って何処らへん?
  なんかありましたっけ、原作で?
 
 袁術軍
 
  袁術公路
  真名:美羽
   孫呉の復興で、直接的には全く関与していない。
   間接的には、主人公の持っているハンコで手助けしたとも言える。
   最近知らない人(趙雲)を食堂で見かけるが、誰じゃったかの?
 
  張勲
  真名:七乃
   孫呉の復興は、面白いとの理由で許可しました。
   引越しの時にはお手伝いを申し出て、職人達の失敗作を荷物に詰め込んでました。
   これで今年は、働きおさめだと言ってました。
 
  華雄
  必殺技:武神豪撃(渾身の一撃)
      :パーフェクトクラッシュ-Easy-(会心の一撃)
   袁呉同盟にて援軍として参戦が決定したので、いつ声がかかっても良いように訓練に余念が無い。
   星華蝶との一戦以来、武神豪撃を超える新たな必殺技の開発をしている。
   華雄が仕事をしやすいように雑事等は一般職員が凄い勢いで処理している。
   これも袁術様の威光か・・・・・・と、また勘違いが進行している。
   新必殺技完成、名付け親の主人公曰く、H候補だし。
 
  上杉刹那
  装備品:おはようマイマザー一番星君グレート(両手持ち)
   最近、袁家補正が適応されてきたんじゃないと思ってる。
   ボケのはずなのに、ツッコミの回数が増えてきた。
   いずれ、完全なツッコミ担当に変わってしまうのかと恐れている。
   引越しは、周泰ちゃんの手伝いを真っ先に立候補した。
 
 
  職人さん達
   袁家は良い所だ。
   趣味に没頭しても何も言われん。
   今度、ろぼっととか言うのを作ってみるか。
 
  一般の職員
   現在、9割の職員が華雄親衛隊に所属。
   華雄さんが伸び伸びと過ごせるように、雑事は全て事前に処理している。
   実は同盟締結しなくても良かったと思ってる。
   華雄さんの国を興したかったな・・・・・と。
 
  4丁目の杉山さん(仮名)
   魏が呉に攻め込んだ事を伝えた伝令。
   姓は4丁目、名は杉山、字は(仮名)、としておこう。
   つまり、孫策さんは孫伯符、劉備さんは劉玄徳。
   杉山さんは、4丁目(仮名)となる。
   で、以後登場するの?
 
  華佗元化
   袁術軍じゃないけど、袁家を定期巡回する契約を結んだので袁術軍の項目に加えました。
   五斗米道の教えをうけた流れの医者、医者チート。
   気合を込めて病魔を発見し、鍼を持ち治療を行う。
   その技は死者をも蘇生する事が可能だと言う。
   ただし、どんな状態でも蘇生出来るわけではない。
   普通そんな深く刺したら死なない?
 
  呂布奉先
  真名:恋
   袁家に保護された飛将軍。
   保護される前から趙雲に連れられて袁家食堂でご飯を食べていたそうな。
   袁術は呂布だと気づいていなかったが、張勲は無論気づいる。
 
  陳宮公台
  真名:音々音
   呂布軍の軍師なのだが、袁家に保護されたため袁術軍呂布隊副将兼軍師となっている。
   勿論、天の御遣い(偽)に狙われているが、その度に顔面を蹴っている。
   軍師なのだが、身体能力は意外と高い。
 
  紀霊
   上杉隊の副将で、やっと名前を呼んで貰えた人。
   名前は上杉隊なのに、戦場では常に紀霊が指揮をとっているので紀霊隊と呼んでも問題ないと思う。
   部下からは副隊長と呼ばれていて、名前で呼んで貰ってない。
   武将チートには勝てないが、並の武将と同程度の武力はある・・・・・・・・・って言われてる。
 
 
 孫策軍
 
  孫策伯符
  真名:雪蓮
   引越し後、酒の味が落ちて落胆している。
   袁家にいた時は、飲み代等を明命に処理(経費として主人公にハンコ貰う)させていたのだが、今は全て自腹。
   味も落ちて、飲む量にも制限がかかった。
   ちょっと鬱になってる。
 
  周泰幼平
  真名:明命
  必殺技:迅速なる一撃(最速の一撃)
      :闇夜駆け(不意打ちアタック)
   引越しを手伝って貰って、主人公を優しい人だと思ってる。(好みに気づいてない)
   最近は書類運びのお手伝いに呼ばれてない。
   ダンボールの凄さに気づいた。
 
  周瑜公謹
  真名:冥琳
   ( ゚∀゚)o彡°めーりん!めーりん!
   やっぱり、雪蓮は変わった?
 
  孫権仲謀
  真名:蓮華
   二代目呉王。
   姉と違い、袁家補正とは無関係。
   姉と違い、人間は飛ばせません。
   姉と違い、EXスキルは持ってません。
   あと、長い髪が天の御遣い(偽)の好みに合ってる。
 
  呂蒙子明
  真名:亞莎
   人見知りの激しい、大胆な格好をした女の子。
   他人の顔をまともに正面から見れないのに、男性の目を集める事間違いなしの服装は変えた方が良いと思う。
   あと、天の御遣い(偽)は狙うべきか狙わぬべきか迷っている。
 
 
 劉備軍
 
  北郷一刀
   天の御遣い同士、文通してます。
   北郷君のこと監視してるんじゃないかって位、特定の人物に手出しした時には殺意の篭った手紙が届きます。
 
  劉備玄徳
  真名:桃香
   会ってません。
 
  関羽雲長
  真名:愛紗
   会ってません。
 
  諸葛亮孔明
  真名:朱里
   会ってません。
 
  鳳統士元
  真名:雛里
   会ってません。
 
  趙雲子龍
  真名:星
   袁家の食堂で酒を飲んでいる。
   基本的に袁家の食堂利用は、基本的に無料であり、飲み食いの量に制限も無い。
   でも、他国の人間が使用するってどうよ?
   手紙の配達始めました。
   単独行動Aランク持ち、他国の領土も関係なし、フリーダムに生きます。
 
 
 董卓軍
 
  董卓仲穎
  真名:月
   会ってません。
 
  賈駆文和
  真名:詠
   会ってません。
 
 
 華蝶連者
 
  星華蝶
   会ってません?
 
  朱華蝶の代理
   会ってません?
 
  恋華蝶の代理
   会ってません?
 
  朱華蝶
   五虎大将軍に拉致られて袁家に訪問。
   皆とバスケをするも1人だけ活躍の場面なし、これは名乗り担当補正なのか?
   あと「孔明ちゃ・・・」と言いかけたら、涙目になってました。
   お持ち帰りしちゃ駄目?
 
 
 曹操軍
 
  程c仲徳
  真名:風
   ギップルを頭に乗せて寝てた幼女。
   かなりの時間、寝顔を眺めていた。
   主人公と話したのはギップルが殆どで、幼女自体は以下の4つの言葉を口にしただけである。
   「くぅ」「おおっ」「寝てませんよ」「さようなら」
 
 
 
 
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 ◆ その10「ザ・ワールド」
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 「自分はその日、運命に会った」
 
 
 
 
 「ぐぅ」
 
 「じぃぃぃぃぃぃ」
 
 「ぐぅ」
 
 「じぃぃぃぃぃぃ」
 
 「ぐぅ」
 
 「じぃぃぃぃぃぃ」
 
 「ぐぅ」
 
 「じぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・・・・・はっ!?」
 
  あ、ありのまま今起こった事を話すぜ。
  『もうそろそろお昼だと思ったら、いつの間にかお昼を過ぎてた』
  な、何を言っているのかわからないと思うが、自分も何が起きたのか分からなかった。
  催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
  もっと幸せなものの片鱗を味わったぜ。
 
 「こ、これは・・・・・お持ち帰りしちゃっても良いのかな?」
 
 「おいおい兄さんや。
  それは犯罪だぜ」
 
 「何奴!?」
 
  周りには誰もいないはずなんだけど。
  まさか、華蝶仮面出張版?
 
 「これこれ、何処を見てなさる」
 
 「・・・・・・・ギップル?」
 
  頭の上にいたギップリャーらしき物体が喋ってるのか?
 
 「宝慧と言います」
 
  まあ、ウチの職人チート達を筆頭に不思議な事だらけだから、ギップルがいても別に気にしなくても良いな。
 
 「で、ギップルは何してるの?」
 
 「宝慧ですって、兄さんや失礼ですよ。
  レディーの名前を間違えるなんて・・・・」
 
  ギップル♀?
  まあ、ギップルの事はどうでも良いとして、お互いの自己紹介とかをちびちびと語りだす。
 
 
 
 
 「・・・・・そろそろ起こした方が良いかな?」
 
  結構な時間、ギップルと話してたと思う。
  それにしても、この程cちゃんって良く寝てるな・・・・立ったままで。
 
 「うーん、まあそろそろ仕事を始める時間だしな。
  兄さんや起こしてあげなさい」
 
  まず目を閉じて心を落ち着ける。
  大丈夫、自分ならやれる。
 
 「・・・・見えたっ!!
  水のひと雫!!」
 
  今の自分なら可能だ。
  この明鏡止水に不可能は無い!!
 
 「・・・・・ごくっ。
  おーい、寝てませんか?」
 
  細心の注意を払いつつ、程cちゃんを揺らす。
 
 「・・・・・おおっ。
  寝てませんよ」
 
  やったぞ自分、無事任務達成だ!!
  明鏡止水が無ければ、またポルポルマジックにかかる所だった。
 
 
 
 
 「――って事があったんですよ」
 
 「ずっるーいのだ!!
  何で刹那だけで旅行に行っておるのじゃ!?
  妾も行きたいのじゃ!!」
 
 「何でって言われても・・・・・」
 
  劉備軍の軍師は幼女が2人。
  孫策軍は幼女じゃない、むしろ正反対。
  なら、曹操軍は?
  って、思ったから行ってみました。
  孔明ちゃんが幼女だから、司馬仲達も幼女なのかなって思ってね。
  司馬仲達自体いなかったけど。
 
 「美羽ちゃんって、太守でしょ?
  そんな人が気軽に旅行なんて出来ないでしょ。
  だから、代わりに自分がいろいろと周って、面白い話を聞かせてあげるから?」
 
 「本当かや?」
 
 「うん、約束するよ」
 
 「わーい♪
  ちゃんと約束したぞよ」
 
 
 
 
 曹魏への旅行
  食堂にいた五虎大将軍を護衛に旅立ちました。
  食費はこっち持ちで、メンマも食べ放題。
  華蝶仮面の出動は無しと伝えました。
  曹操軍に程cちゃんあり。
  まだまだ幼女がいそうな気配がしたが、今回はココまで。
  次は何処行こうかな?
 
  あと、五虎大将軍。
  護衛頼んじゃったけどさ、本来の仕事は良いの?
 
 
 
 
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 ◆ その11「いつものようにそれで敵をあざむくんだ」
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 「こちらスネーク、潜入作戦は成功した。
  引き続き作戦を続行する」
 
  手持ちのダンボールを確認しつつ、前進を始めた。
  このミッションは、ある意味命がけだ。
  皆も作戦の成功を祈ってくれ。
 
 
 
 
 「オタコン、聞こえるか!?
  聞こえるなら返事をしてくれ」
 
 「こちらトラウトマン大佐だ。
  ランボー聞こえているか?」
 
 「通信は良好だ」
 
  通信に問題は無い。
  ならば、また前進するか・・・。
 
 「ランボー、聞こえているか?
  少し疑問があるのだが、何故お互い呼び合っている名前があっていないんだ?」
 
 「オタコン!!
  細かい事は気にするな、今回のわれわれのミッションは・・・・・・・鳳統ちゃんの自室に潜入する事だ。
  余計な事に気を取られていると命を落とすぞ」
 
 「・・・・・ふむ、命を落とすのは上杉殿だけではないのかな?」
 
  通信・・・・・糸電話で繋がっている五虎大将軍は、何気にノリが悪い。
  もうちょと、スネークとトラウトマン大佐ごっこ続けようよ。
 
 「やっぱり潜入と言ったらスネークとダンボールしか思い出さないんだ。
  あと、ダンボールとダンボール・・・・・ついでにダンボール」
 
  非常に大切なことなので4回言いました。
  潜入にはダンボールが付き物です。
 
 「そのスネークとやらは、良く分からないのだが、このトラウトマン大佐とは違うのですかな?」
 
  うん、何となくトラウトマン大佐を思い出したからさ。
  ・・・・・・・・・ただそれだけなんだ、ホントに。
  やっぱり、俺たちの戦争はまだ終わっていない!!
  とか叫んだ方が良かったのかな?
  まあ、気を取り直して前進開始。
 
  ピコーン
 
 「っ!!!!」
 
  警邏か!?
  警邏なのか!?
  まだ見つかるわけにはいかず、急ぎダンボールに身を隠す。
  自分に釣られ、五虎大将軍もダンボールに身を隠す。
  そして並んだ2つのダンボール。
  ちみなに通路の真ん中です。
 
  コツ、コツ、コツ、コツ、コツ、コツ・・・・・・・・
 
  ふぅ・・・何とか見つからずにすんだか。
 
 「五虎大将軍、次の分かれ道はどっちに行けば良い?」
 
 「そこは右だ。
  ところで、このダンボールと言うのは素晴らしいのだな。
  あと、私の名前は趙雲ですよ。
  将ではあるが、そんな大層な名を受けた記憶はない」
 
 「ああ、天の国の英雄も大絶賛している位だからな。
  流石職人チート達だ。
  まさか、本当にダンボールが作れるとは思っても見なかった。
  五虎大将軍は、五虎大将軍じゃないの?」
 
 「ほう、あの職人達は多芸だな。
  至宝のメンマも、職人達が作成していると聞いてる。
  だから、私の名前は趙雲ですよ」
 
  ・・・・・・・えっ?
  それって、料理人さんが作ってたんじゃなかったの?
  それでも五虎大将軍と言うよ。
 
 「ダンボールノ話に戻るが、こうして被ってみると、これが妙に落ち着きます。
  うまく言い表せないが、いるべきところにいる安心感というか、人間はこうあるべきだとう確信に満ちた安らぎのようなものを感じる。
  あと、無性に被りたくなってくる」
 
  ・・・・・あれ?
  スネークの台詞って教えてないよね?
 
 「メンマの次位には良いと思った」
 
  それでもメンマなんだ。
 
 「で、まだつかないの?」
 
 「もう少しだ」
 
  何と言いますか、警邏と会いそうになったのは一度。
  ダンボール被る機会に恵まれない罠。
  でも、五虎大将軍は頭に被ったまま歩いてる。
  本当に気に入ったんだね。
 
 
 
 
 本日の戦果
  鳳統ちゃんの自室に潜入成功。
  目的が達成されたので、食堂でご飯食べました。
  やっぱり素材は袁家の方が良いのを使ってると思う。
  自分の顔を知ってる人に会っても良いように、紙袋を被って医者と名乗るようにしました。
  怪我とかは治せないのですが、寝ている人を起こすことなら出来ます。
  おはようマイマザー一番星君グレートを職人チートに作成して貰ったんで。
  だからさ、北郷君が嘘寝とかしてないかな?
  おはようマイマザー一番星君グレートは、起きている奴には死あるのみの一撃だからさ。
  力の限り打ち込むよ。
 
  あっ、ちなみに窃盗行為はしてないからね。
 
 
 
 
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 ◆ その12「華雄親衛隊出陣」
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 「少し、頭冷やそうか・・・・」
 
  某月某日、いつも通り何もない日だった。
  美羽ちゃんは遊び、七乃さんは働かず、華雄さんは仕事して、職人は試作型ライトセイバー作って、職員は華雄さん応援して、伝令は魏が呉に攻め込んだって言って・・・・・。
  うん、普通の日常だね。
  どこもおかしい所はない・・・・はず?
  あれ、新キャラいなかった?
 
 「あの・・・・・聞いてます?」
 
  いた。
  とりあえず新キャラ、4丁目の杉山さん(仮名)。
 
 「えっと、もう一度言って」
 
 「は、はい。
  魏が呉に攻め込んでいるとの連絡が入り、至急援軍をと」
 
  ・・・・・・・魏?
  曹操さんってさ、呉に攻めてきたっけ?
  あんまり覚えてないんだけど、曹操さんって袁紹さんと戦ってたと思うんだ。
  赤兎馬に乗った関羽さんが、劉備さんを保護してる袁紹さんの武将を真っ二つx2位あったと思う。
  まず関羽さんは曹操さんの所にいないから、横○三国志とは違うと思うけどね。
  時系列は覚えてないけど、呉って赤壁位しか思い出せないんだ。
  これは、あきらかに違うよね?
  あと、援軍要請って本当にしてきたよ・・・・・・まあ、単純に兵数を増やすためだと思うけど、あと華雄さん。
  で、援軍要請で美羽ちゃんと七乃さんが行ったら怒るかな?
 
 「えっと、とりあえず分かった。
  杉山さん(仮名)は、孫策さんに援軍はすぐ送るって返事だしといて」
 
 「はっ」
 
  はーい、注目。
  呉への援軍だけど、華雄さんと誰が行く?
  敵は魏って事らしいし、孫策さんが負けちゃったら、次はウチ辺りが危険だと思うんだよね。
  だから送る兵も多くなると思うんだ。
  それなのに将が一人ってのは無理があると思うんだ。
 
 「はいはーい♪
  刹那さんが行くって事でFA?」
 
 「――だが断る!!」
 
  少しでも死亡フラグには近寄りたくありません。
  自分SOS団長じゃないんで「ただの一般兵に興味ありません、この中に武将チート、軍師チート等がいたら、自分の所に集まりなさい」って事はやりませんよ。
  むしろ一般兵相手でも勝てない自身あるよ。
  今はさ、おはようマイマザー一番星君グレートがあるから、起きてる人間に対して、即死攻撃が出来るけど・・・・・当たらんでしょ。
 
 「んと、七乃さんが行った方がいいでない?
  大将軍だし」
 
 「私はこの前の引越しの手伝いが仕事納めなんです。
  だから今年は働きません」
 
  手伝いって七乃さん・・・・・職人チートの失敗作を詰め込んでたような覚えがあるんですけど。
  これって気のせいですか?
 
 「美羽ちゃん、どっちが行った方が良いと思う?」
 
 「・・・・・・・・・・・・・・・・おおっ。
  妾が行けば良いのじゃ!!」
 
 「流石お嬢様♪
  お嬢様の出鱈目な指揮が見られるなら、私もついて行きます」
 
 「そうかそうか。
  七乃もそう思うのかや?」
 
  美羽ちゃんは気づいてないと思うけどさ、七乃さん。
  孫策さんが負けたら、ウチやばいよ?
 
 「大丈夫ですって♪
  ウチの職人達の作品をフルに使えば、負ける事はないですよ」
 
  えっと、それはギャグで言ってんの?
 
 「兵達の準備は終わったぞ!!
  それで、誰が来るのかは決まったのか?」
 
  華雄さん・・・・・・いつの間に準備してたの?
 
 「えーっと、お嬢様と私が「自分が行きます」ます」
 
  ええ、行けば良いんでしょ七乃さん。
  どーせ、本気じゃなかったと思いますし。
 
 「とりあえず、やばくなったら逃げてくるんで」
 
 「刹那!!」
 
 「何?」
 
 「お土産よろしくなのじゃ!!」
 
 
 
 
 袁術軍出陣一覧表(コメント付)
 大将
 ・上杉刹那
   職人達、スペルカードでも作ってくれないかな?
   無限ボム仕様にしてくれたら、なお良いんだけど。
 
 副将
 ・華雄
   死亡フラグ立てないようにガンガレ。
   あと、魏って言ったら惇兄さんがいると思う。
   女性だったけど。
 
 部隊
 ・上杉隊
   副官さん、いつも通り指揮お願い。
 
 ・華雄隊
   頑張れ、袁家の最精鋭部隊。
 
 ・華雄親衛隊
   あんた達は一般職員やん、帰れ。
   華雄さんの出陣について来る必要はないですよ。
   あと、あんた達が来たら政務止まるから。
 
 ・4丁目の杉山さん(仮名)
   君って一人部隊なの?
   ちがう、伝令だから別?
 
 ・職人チート
   何しにきた!?
   えっ、フォースの導き?
 
 
 
 
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 ◆ その13「漢たちの戦いは始まったばかり」
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 「名医GETだぜ!!」
 
  華佗って名前のお医者さん拾いました。
  まあ、拾ったってのは嘘だけど、行軍中に会ったんで、無理矢理連れてきました。
  だって、ねえ。
  武将チートだったり、職人チートだったり・・・・・絶対医者チートだと思うよ。
  横○三国志でも、外科手術してた記憶あるし、その時に麻酔無しで骨削ってた関羽さんの我慢強さにビックリしたけど。
  あれって、男はやせ我慢って奴なのかな?
 
 「なあ、何で俺を連れてきたんだ?
  ここにも医者はいるんだろ?」
 
  だって、華佗って名乗ったんだよ。
  これは連れて行くという選択肢しかないと思うよ、あきらかにチート保有者の名前だし。
  武将チートは人を飛ばし、職人チートは・・・・・オーバーテクノロジー、何それおいしいのって感じ。
  なら医者チートは、擬似死者蘇生とか出来るんでない、多分。
 
 「よく知ってるな。
  息が止まって時間が短く、また外傷も大した事がない場合なら、五斗米道の教えで治療は可能だ」
 
  ぶっ!!
  ちょっそれっ、すでに治療じゃねぇ!!
  本気で死者蘇生出来るんかい!?
  治療不可の病って存在しないの?
 
 「五斗米道の教えで治せない病は、恋の病位だ」
 
 「ねえ、やっぱり本気で考えてくれない?
  袁家お抱えの医師になるって話」
 
 「すまない。
  俺は大陸を回って多くの人を助けたいんだ。
  だから、1つの場所に留まることはないと思う」
 
  ちぃっ、無理か。
  今この場に、説得が出来る人材っていたか?
 
 
 ・上杉刹那
  既に断られた。
 
 ・華雄
  H候補には無理か。
 
 ・上杉隊
  戦うのが仕事の兵士に頼んでもね。
  あと、あんまり迷惑はかけれんしな、世話になってるから。
 
 ・華雄隊
  上杉隊と同じ理由。
 
 ・華雄親衛隊
  だから、君たち帰ってよ。
  つーか、こんな所まできて、華雄さんの世話してんの?
 
 ・4丁目の杉山さん(仮名)
  ・・・・・一発キャラじゃなかったの?
 
 ・職人チート
  うん、この人達に話すだけ無駄だ。
 
 ・五虎大将軍
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんか増えてる!?
  五虎大将軍って、出発する時にはいなかったよね?
 
 
 「って事だから、華佗さんの説得お願い。
  出来ることなら、袁家お抱えにしたい。
  無理なら、定期的に袁家を訪問するように頼んどいて」
 
 「ふむ、まあいいでしょう。
  これと言って特にやる事もありませんし」
 
  ありがたいのだが、やる事ないのに何故いる?
 
 
 
 
 「じゃあ、定期的に袁家を訪ねてね。
  その代わりと言ってはなんだけど、援助はするから」
 
 「ああ、定期巡回するのは構わないんだが、援助なんてして貰っても本当に良いのか?」
 
  うん、援助するくらいで医者チートが来てくれるなら問題ないよ。
  それに、自分のお金じゃないしね。
 
  ドガァァァァァン!!
 
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・職人チート、一体何やった?
  えっ、試作型ライトセイバーの非殺傷設定が効くのかの確認をしようとして、操作をミスってその隣の自爆ボタンとしちゃったと。
  ライトセイバーに殺傷、非殺傷の設定付けんなや!!
  つーか、非殺傷ってリリ○ルのマゾ仕様の事?
  それに、ビームで非殺傷でどんだけ技術力高いんだ?
 
 「って、そんな事より被害は!?」
 
  何で戦場行く前に被害出てるの?
  しかも、職人チートは無傷で、大事な精鋭部隊の華雄隊に負傷者がいるの?
 
 「こ、これはひどい」
 
  早速医者チートの仕事が見れるのか。
 
 「だが思ったより傷自体は少ないな。
  この程度なら、すぐに治療可能だ」
 
  ・・・・鍼?
  薬草とか、ポーションとか、グミとか、ハーブとか、世色癌とか飲むだけで外傷も治ったりする不思議道具を使ったりしないの?
 
 「なんだそれは?
  そんな飲むだけで治療できるものが存在するのか?」
 
  ポーションならあったよ。
  飲んだら傷を負うけど。
 
 「それは凄いな」
 
  で、治療の方はどうなの?
 
 「今から始める・・・・・行くぞ。
  はあああああっ!!」
 
  ・・・・・・・あれ?
  治療するんですよね?
 
 「こ、これは凄い気だ」
 
  華雄さん、いたんだ?
 
 「見えたっ!!
  我が身、我が鍼と一つなり!!
  一鍼同体!!
  全力全快っ!!」
 
  全力全壊とかじゃないよね?
 
 「必察必治癒・・・・・病魔覆滅!!
  げ・ん・き・に・なれぇぇぇぇぇぇっ!!」
 
  って、鍼ぶっさしたぁぁ!?
  あり得ない位深く刺さってるんだけど、大丈夫?
 
 「・・・・・病魔、退散」
 
 
 
 
 本日の総括
  流石医者チート、鍼刺しただけで傷が治った。
  でもさ、無駄に熱いね。
  何と言うか、スーパー系の主人公って感じで・・・・・って、主人公!?
  まさか、北郷君じゃなくて、華佗さんが真の主人公だったの?
 
  職人チート達に試作型ライトセイバーの自爆機能を外させました。
  聞いてみると、あれって美羽ちゃんが使う物だって。
  危険がないようにとの事で、非殺傷設定を付けたらしい・・・・・・が、自爆機能の方が危ないわっ!!
 
  五虎大将軍は職人チート作のメンマ貰うために、わざわざ追いかけて来たとの事。
  で、物貰ったから帰っちゃいました。
  ここまで来たなら、戦力に組み込みたかったです。
 
 
 
 
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 ◆ その14「帰らずの華雄」
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 「実は自分・・・・・血とか見ると、倒れそうになるんだ」
 
  うん、病院の血液検査で血を抜かれるのをみるだけで、顔が真っ青になる。
  自分の特技?の一つだね。
  あと、献血で量の少ない方を抜いて貰ったら・・・・・・正直腕が動かなくなった、マジで。
  だからなのか、血が苦手だ。
 
 「って事で、帰って良い?」
 
  あのさ、今から合戦が始まると思うんだ。
  いつもならさ、開始と同時に引っ込んで副官さんに全てを任せるんだけどね。
  孫策さん、既に負傷してない?
  腕が真っ赤に見えるんだけど・・・・・・・。
 
 「気分悪くなってきた」
 
  えっ、帰っちゃ駄目?
  これでも袁術軍総大将(仮)だから、駄目って?
 
 
 
 
 「呉の将兵よ!!
  我が朋友達よ!!」
 
  あの・・・・我が袁術軍は?
  朋友に組み込まれてるのかな?
 
 「我らは、父祖の代より受け継いできただこの地を、袁術の手より取り返した!!」
 
  えっ、だから袁術軍って忘れられてる?
  しかも取り返したって・・・・間違えでは無いけど、悲しいものがあるのは気のせい?
  返還したって言ってくれない?
 
 「だが・・・・。
  今、愚かにもこの地を欲し、無法にも大軍をもって押し寄せてきた敵が居る!!
  敵は卑劣にも、我が身を消し去らんと刺客を放ち、この身を毒に侵させたのだ!!」
 
  毒っ!?
 
 「卑劣な毒に侵され、我が身はもはや滅ぶしか無いだろう!!
  しかし、この孫伯符、ただでは死なん!!」
 
  あれ?
  華雄さんが泣いてる・・・。
  華雄さんって、孫策さんの事嫌ってなかったかな?
 
 「我が身、魂魄となりて永久に皆と共に在らん!!
  我が魂魄は盾となりて皆を守ろう!!
  我が魂魄は矛となり、呉を侵す全ての敵を討ちこらそう!!」
 
 「勇敢なる呉の将兵よ、その猛き心を、その誇り高き振る舞いを、その勇敢なる姿を我に示せ!!
  我はその姿を脳裏に焼き付け、我が母、文台の元へ召されるであろう!!」
 
  自分も泣けてきた。
  これが王の号令なのか・・・・ウチとは違いすぎる。
 
 「呉の将兵よ!!
  我が友よ!!
  愛すべき仲間よ!!
  愛しき民よ!!」
 
 「孫伯符、命の炎を燃やし、ここに最後の大号令を発す!!」
 
  だから、袁術軍は・・・・・。
 
 「天に向かって叫べ!!
  心の奥底より叫べ!!
  己の誇りを胸の叫べ!!」
 
 「その雄叫びと共に、我が屍を越えてゆけ!!」
 
 「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」」」」
 
  華雄さん速攻で突っ込んだ!?
 
 
 
 
  孫策軍、袁術軍共に守りを完全に捨てた突撃により曹操軍を蹴散らした。
  そして、そのまま追撃を・・・・。
 
 「――って、そんな事してる場合じゃない!!」
 
  既に華雄さんは追撃に移ってるけど、それは無視。
  お腹が減ったら帰ってくるでしょう。
  それよりも、えーっと、医者チート医者チート・・・・・。
 
 「華佗さーーーーーんっ!!」
 
 「呼んだか?」
 
  いたぁっ!!
  って事で、孫策さんの所へGO!!
  医者チートの華佗さんなら、毒を刺し殺してくれるはず。
  でもさ、それって何処の直死の魔眼?
 
 
 
 
 「孫策さん!!」
 
  周瑜さんに抱えられ、呉の将に囲まれれている孫策さん。
  しかも、ヤバイ位に弱々しい。
 
 「あら、御遣い君じゃない。
  最後を看取りに来てくれたの?」
 
 「いやいや、そんな悲しい事言わないで下さい。
  ここに来る時に名医を拾ったんで、華佗さんなら何とかしてくれるはずです」
 
 「いくら名医でも、既に毒は回りきっているのよ」
 
 「いや、華佗さんなら・・・・・きっと何とかしてくれる」
 
  擬似死者蘇生もできるっぽいし。
  って事で、早速お願いします。
 
 「ああ、任せろ。
  はぁぁぁぁぁぁっ・・・・そこかっ!!」
 
  今気づいたけど、目が燃えてない?
  あとイキナリな展開で、周瑜さんとか固まってる。
 
 「我が身、我が鍼と一つなり!!
  善利益・注理薬・威禍消離厄!!」
 
  当て字?
  当て字なのか!?
 
 「げ・ん・き・に・なれぇぇぇぇぇぇっ!!」
 
  で、、やっぱり鍼ぶっさしたぁぁ!?
  胸に思いっきり刺してましたね。
  鍼を抜いた後、弾みました・・・・・・こんな時だけど、ご馳走様でした。
 
 「解毒、完了」
 
 
 
 
 孫策さんのその後
  医者チートのお陰で死ぬ事は無かった。
  でも、本当にギリギリだったらしく、後遺症が出るって。
  腕に力がいらない、激しい運動は禁止、大声出しすぎるのも危険・・・・・・武将生命が完全に途絶えたって事です。
  武将としては死んだけど、孫策さんが生きてくれただけで良かったみたい。
  呉の女の子達はずっと泣いてた。
  勿論、嬉し泣きだが。
 
  周泰ちゃんにお礼言われた。
  ドサクサに紛れて抱きついたんですが、抱きつき返してくれました。
  これで自分は、後10年は戦える!!
 
  孫策さんだけど、呉の王を孫権さんに譲渡して引退するんだって。
  本人はここで死ぬつもりで最後の大号令を発したから、結果的に死ななかったからといって、今後の号令を出すつもりは無いみたい。
  それに戦えない体になったから、後は皆に託すんだって。
 
  ついでに、華佗さんが凄い病魔を見つけて治療しようとしたんだけど、治療不可だった。
  何故か華佗さんが吹き飛んで、車田落ちを披露してくれた。
  本人曰く、重度のアルコール依存症を治そうとして鍼を刺そうとしたんだが、金髪の幼い女の子に殴られたらしい、蜂蜜入りの瓶で・・・・・・・・・いや、あなたが独りでに吹き飛んだんですけど。
  つーか、美羽ちゃんが邪魔したの?
  それって袁家補正の姿とか?
  はっ、ははははは・・・・・・・・・まさかね。
 
  あと、ご飯の時間になっても華雄さんは帰ってきませんでした。
  一体何処にいったんでしょうか?
 
 
 
 
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 ◆ その15「その時、袁家は・・・・」
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 「暇なのじゃ!!」
 
  刹那が出陣してから、城の中の人数も減って楽しいことも無いのじゃ。
  いつもなら、面白い玩具を作ってくれる職人とかがいるのじゃが、何故かいなくなっておる。
  最近は何となく一般職員達も面白くなっているのに、そっちの方も見かけなくなってる。
 
 「なーなーのー!!
  何でここまで人が減っておるのじゃ!?」
 
  七乃がいるのは当然なのじゃが、刹那も妾の側にいて欲しいのじゃ!!
  やっぱり妾もついていけば良かったのかの?
 
 「お嬢様、我侭言っては駄目ですよ♪
  確かにお嬢様の指揮で戦えるなら非常に面白いんですけど、今年はもう働く気がないんですよ。
  だから一緒にお留守番しておきましょうよ♪」
 
  むーーーーーーっ!!!!
  暇なのじゃ暇なのじゃ暇なのじゃ、ひ・ま・な・の・じゃ!!
 
 「七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃七乃っ!!!!
  暇じゃ暇じゃ暇じゃ暇じゃ暇じゃ暇じゃ暇じゃ暇じゃ暇じゃ暇じゃ暇じゃっ!!」
 
 「じゃあ、今日はお嬢様の疑問に私がお答えしましょう♪
  出来るだけ楽しい疑問を提供してください。
  私も暇なんで・・・・」
 
  七乃も暇なのかや?
 
 「そーなのかー」
 
 「お嬢様は、お勉強がお嫌いでしょ。
  だからお勉強の事じゃなくて、最近不思議に思った事とお願いしますね♪」
 
  七乃の言う通り、妾は勉強が嫌いなのじゃ。
 
 「じゃあ、いくつか聞くからそれに答えるのじゃ」
 
 「はい♪
  楽しい疑問だけ答えますので、お嬢様も楽しい疑問をお願いしますね♪」
 
 「うむ、妾に任せるのじゃ!!」
 
 
 
 
 「七乃、10万人ってどの位の数なのじゃ?」
 
  話の流れ的に多いのは伝わったのじゃが、10万人って何なのかや?
 
 「流石お嬢様、最初っから面白いのがきましたね♪
  えーっとですね、前に算術のお勉強を一緒にやりましたよね?
  その時の復習をやりましょう」
 
  昔、七乃とお勉強した奴かや?
 
 「じゃあ私と一緒に数を数えましょう。
  せーの♪」
 
 「「ひとーつ♪」」
 
 「「ふたーつ♪」」
 
 「「みーつ♪」」
 
 「「沢山♪」」
 
 「よく出来ましたよ、お嬢様♪」
 
  うむ、妾をそう褒めるなや。
 
 「じゃあ、先程の話に戻りますよ。
  10万人っていくつですか?」
 
 「3つより多いから、沢山なのじゃ!!」
 
 「はい、正解ですよ♪」
 
  おおっ、流石妾じゃな。
 
 「疑問が解決した所で、次をお願いします♪
  あっ、長くするとメンドイんで、次からさくさく行きますよ」
 
 
 
 
 「七乃、何で孫策は引越ししたのじゃ?」
 
  孫策は妾の部下じゃないのかや?
 
 「孫策さんも、長い間ご実家に帰っていらっしゃらないので、故郷が恋しいんじゃないんですか。
  それに部下じゃないですよ、お隣さんです」
 
  孫策が引っ越したからお隣さんかや?
 
 
 
 
 「七乃、新しい玩具とはなんぞよ?」
 
 「何でもライトセイバーとか言う物らしいですよ。
  シュコーシュコー言いながら振り回せば楽しいですよ」
 
  しゅこ〜しゅこ〜・・・・かや?
 
 「あと怪我したら危ないんで、非殺傷設定っていうのを付けて貰ってます。
  どんなに酷い事をしても、絶対に相手を殺さない超S仕様にしてますから、刹那さんにでも使ってあげて下さい。
  お嬢様が楽しく使うなら、文句は言わないと思いますよ。
  最近お嬢様を取られてる気がするんで、お仕置きしてあげます」
 
  刹那と一緒に遊べる物なのかや?
  刹那が帰ったら一緒に遊ぶのじゃ。
 
 
 
 
 「七乃、最近食堂で知らない人を見かけるのじゃが、七乃の知ってる人?」
 
  いつもメンマを食べて、お酒を飲んでるのしか見てないのじゃ。
 
 「さあ、誰でしょうね♪
  もしかしたら華蝶仮面さんかもしれませんよ」
 
  むー、クスクス笑って妾をからかっておるのじゃな。
  蝶の仮面を付けてないから違う人なのじゃ!!
  星華蝶からサインまで貰った妾が、華蝶仮面を見間違うはずないのじゃ!!
 
 
 
 
 「七乃、今日の晩御飯は?」
 
 「お嬢様は、蜂蜜をた〜っぷりと使った物を用意してますからね♪」
 
 
 
 
 「七乃、炉の人って何の事かや?」
 
 「刹那さんの事ですよ♪
  手を出せば面白いものを、そこの所は融通が効いてないんですから、もう。
  もう一人の天の御遣いさんは、色々と手出しして楽しい状況を作っているって言うのに・・・・・全く楽しくないですね」
 
  刹那?
  妾は刹那といて楽しいぞよ。
 
 「ああ、私が楽しくないだけですよ。
  刹那さんが、もうちょっと意志が軟らかいなら、もっと楽しい事になってたと思ったのに。
  例えば呉の周泰さんに手を出すとか・・・・・・」
 
  周泰・・・・・あの猫娘、刹那とたまに遊んでいる孫策の部下かや?
 
 「ええ、その子です。
  手出ししてれば、袁と呉とで悩む刹那さんの姿が見れたんですけど・・・・・・・ああ、面白いだろうな、実に残念です」
 
  妾も一緒に遊んだりするが、楽しいぞよ?
 
 「ですから刹那さんには、是非3○の為に奮闘してほしかったんです♪」
 
  そーなのかー。
  でも、3○ってなんぞよ?
 
 
 
 
 「七乃、刹那と一緒に出陣した華雄じゃが・・・・・なんで食堂でご飯食べてるのかや?」
 
 「お腹が減ったから帰ってきたんじゃないんですか?」
 
  でも、刹那は帰ってきてないぞよ。
 
 
 
 
 妾の日記
  七乃と一緒で楽しかった。
  あと華雄はご飯を食べた後、また呉まで行くと出ていったのじゃ。
  刹那が医者を拾った話を聞かせて貰ったが・・・・・医者って妾の所にもいるのに、何故?
  今日は良い子にしてたから、七乃から沢山の蜂蜜水を持ってきたのじゃ。
  それと今日は久しぶりに七乃と一緒に寝るぞよ。
 
 
 
 
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 ◆ その16「天の御遣い(偽) → 真・天の御遣い」
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 「また、上杉さんからの手紙か・・・・・」
 
  ここの所、星が上杉さんからの手紙を持ってきてくれる。
  誰から受け取ってるのかは知らないけど、毎回星が受け取っているようだ。
  俺からの手紙も星が上杉さんまで届けてくれるように手配してくれている。
  上杉さんのいる袁術とは、同盟とか組んでないから手紙のやり取りとかは本当なら駄目なのかも知れない。
  でも、同じ日本人だし・・・・・・・俺もだけど、上杉さんもきっと苦労してるはず。
  だから、お互いの愚痴位は多めにみてもらっても良いよね?
  機密等は、俺も上杉さんも書いてないから。
  でも、上杉さんの手紙って、凄いタイミングで来るよね。
  あれは直感なのかな?
 
 
 
 
 某月某日の手紙
  ぶるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
  ちょっ、てめぇ孔明ちゃんと鳳統ちゃんに手を出しやがったな!!
  今度会ったら一発殴らせろ!!
  って言うか、武将チートにフル凹にされちまえ!!
 
 
  ・・・・・・・・・・・・・・バレテル?
  何で上杉さんが知ってるの?
 
 
 
 
 某月某日の手紙
  ここの文字ってどれくらい覚えた?
  自分は何となくわるかな〜って位だけど・・・・・・特に仕事に支障は無いしね。
  分からなかった奴は、とりあえずハンコ押せば問題ないし。
  読むのがメンドイ時も、とりあえずハンコだけ押してれば何も言われん。
  一般職員が優秀で、あんまり判断も必要ないしね。
 
 
  えっ!?
  とりあえずって・・・・・・・・・書類とかは良く読んで、分からない事は聞いて確認を取り、疑問等を出し切った後にハンコ押すんじゃないの?
  そんな適当な仕事で良いの?
  民の生活に悪影響とかでるんじゃないの?
 
 
 
 
 某月某日の手紙
  去勢せよ!!
  去勢せよ!!
  去勢せよ!!
  去勢せよ!!
  董卓ちゃんと賈駆ちゃんにまで魔の手を伸ばしやがって・・・・・・・・。
  俺の幼女レーダーを甘く見るなっ!!
 
 
  怖っ!!
  って幼女レーダーって何?
 
 
 
 
 某月某日の手紙
  ・・・・・・・・・まあ、幼女じゃないから一応許容範囲としておこう。
  でもな北郷君、君って何てエロゲ?
  あと、最近五虎大将軍が袁家の食堂でメンマと酒を消費してるんですが、これって代金取った方が良い?
  まあ、別に良いんだけど、一応伝えておきます。
 
 
  いや、エロゲって言わなくても・・・・・。
  あと星。
  メンマを求めて何処まで行ってるんだ。
  最近仕事サボってる回数が増えてきたとは思ったが、上杉さんの所まで行ってたの?
 
 
 
 
 某月某日の手紙
  今日は孫策さんのお引越し日。
  周泰ちゃんの手伝いをしてる時に、褌拾ったんだけど、泣く泣く孫策さんに渡したよ。
  渡した時に孫策さんからハンカチーフ渡されたけど、使用後に赤い斑点がいくつも出来てた、元は白かったよ。
  あと、やっぱり五虎大将軍が食堂に居ました。
  引越し準備を無視してる孫策さんとお酒飲んでました。
 
 
  赤い斑点って、血の涙?
  人の事を男の敵とか言ってるけど、上杉さんの方が危ないんじゃないの?
 
 
 
 
 某月某日の手紙
  本日は袁家の給料日。
  何故か五虎大将軍が給料貰ってました。
  理由を聞いてみたら、暇だった時に新兵を鍛えた事があるんだって・・・・何度か。
 
 
  せーーーーーいっ!!
  君ってウチの将だよね?
  本当にウチの将で良いんだよね?
 
 
 
 
 某月某日の手紙
  ねえ北郷君、君って邪気眼とか持ってないの?
  準チートだからさ、覚醒イベントとか起きて、邪気眼に目覚めたり、武将チート達を片手であしらえるようになったりとかないの?
 
 
  邪気眼って何?
  それに手加減して貰って、ようやく形になっているだけであって、俺が愛紗達に勝てる日は来るのだろうか・・・・・・無理だよな。
 
 
 
 
 某月某日
  そういえばさ、君の旗印の十文字って何?
  十字軍とか?
  自分の旗印は毘、まあ上杉だね。
 
 
  薩摩国の大名、島津の分家、北郷の旗印。
  上杉さんと同じ理由です。
  ちょうど苗字が一緒だったし。
 
 
 
 
 某月某日
  呉へ援軍の進軍中に、華佗さん拾った。
  何かね、すっごい熱血の人。
  まさに日曜の朝に放送してる戦隊物のリーダーって感じなのかな?
  治療する時に思いっきり叫んでたし、華雄さんも気が凄いとか言ってた。
  で、説得に五虎大将軍の力借りたから。
 
 
  華佗って、あの名医!?
  って言うか、星っ!!
  何で進軍中の軍に混じってるの?
 
 
 
 
 真・天の御遣いの心情
  上杉さんって、こっちの事監視でもしてるのだろうか?
  勘が鋭いってのを超えてると思う。
  あと、朱里や雛里、月に詠などに対しての情熱が凄いと思う。
  正直、こっち来る前は犯罪を犯したことが無いのか心配だ。
  あと、星が上杉さんの所に行きまくっているってのにビックリだ。
  やっぱりメンマなのか・・・・・・・・・。
 
 
 
 
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 ◆ その17「力と速さ、パンツと褌」
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 「見える、自分にも敵が見える」
 
  敵は己の中にあり。
  自分こそが一番の敵って事かな?
  まあ、それは置いといて、現在戻ってきた華雄さんと周泰ちゃんがガチで試合ってます。
  言わなくても分かると思うが、周泰ちゃんの太股には素晴らしい切れ込みがあるので、激しく動いていると白い物が良く見える。
  福眼と言う以外になんと言えと?
  あと、動きが速すぎて普通の人間には見えないほどの動きがあったりするのだが、そこは何気に自信のある動体視力と炉の補正効果でハッキリと見えます。
  自分が周泰ちゃんを見失うなんてあり得ません!!
 
 「ララァ、自分を導いてくれ」
 
  でも、白鳥からララァは連想できないね。
  色が違うし。
 
 
 
 
 「ふん、それなりに出来るな」
 
  軽口を叩いているけど、油断なく周泰ちゃんを見つめている。
 
 「行きますよ!!」
 
  素早い踏み込みから一閃。
  自分なら、気づかないうちに体が二つに分かれるような攻撃。
  しかし
 
 「まだまだぁぁぁぁっ!!」
 
  自慢の戦斧で受け止め、そのまま力尽くで周泰ちゃんごと押し返す。
 
 「くぅ・・・・っ!!」
 
  今までの攻防を見る限り、周泰ちゃんは速さ重視の戦い方をしているようなので、華雄さんと比べると、力はだいぶ劣るようだ。
  ゆえに、力で押されると退くことしか出来ないようだ。
  何度か踏み止まろうとしているのだが、今のところ効果は見られない。
  そして今回も力に対抗できず
 
 「喰らえっ!!」
 
 「まだ終わりません!!」
 
  周泰ちゃんの体が崩れている所に一撃。
  回避は出来なかったが、何とか防ぐ事は出来た。
 
 「続けて・・・・・はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 
  そのまま二撃、三撃と一方的な攻撃が続けられている。
  華雄さんは武器からして分かるように、一撃が重い。
  体の小さい周泰ちゃんでは、そう何度も防ぐ事は難しい。
  今防いでいるのでも、限界に近いように見える。
  とても苦しそうだ。
  その表情に決して萌えてはいない、そう・・・・萌えてはいないんだ。
 
 「その状態で、この一撃に耐えられるかっ!!
  我が武の力の前に仰天せよ!!」
 
  連撃を一時的に止め、戦斧を体の後ろへと回し力を溜める。
 
 「武神豪撃っ!!」
 
  渾身の一撃。
 
 「迅速なる・・・・・一撃っ!!」
 
  避けるのではなく、逆に迎撃を選択した周泰ちゃん。
  今まで以上の速さで華雄さんを迎え撃った。
 
 「「はぁぁぁぁぁっ!!!!」」
 
  結果
 
 「きゃぁぁぁぁぁ」
 
  正面からの激突では、速さは力に勝てなかったようだ。
  それに周泰ちゃんの体勢が不十分な状態だったのもあるのだろう。
  転がっている周泰ちゃんのスカート?が思いっきり捲れあがっているので、今はその光景を心の内に保存しておこう。
 
 「見たか、我が武を!!」
 
  華雄さん、スカート思いっきり捲れてるよ。
  しむら・・・・・じゃなくて、華雄さん後ろ後ろっ!!
  流石猛将と言いたいんだけど、もうちょっと周りに目を向けようね。
  普通気づかない?
  まあ、福眼だから別に良いんだけど。
 
 「・・・・・・・っ!!
  まだです!!」
 
  立ち上がる周泰ちゃん。
  見た目はボロボロだが、眼の光は弱まってはいないようだ。
  また、構えにも無理がない。
 
 「今度はこちらから行きます!!」
 
  華雄さんの周りを走りながら隙を伺っている。
 
 「やぁぁぁぁぁ!!」
 
  強襲、そして即座に離脱。
  戦法をヒット・アンド・アウェーに切り替えて、一方的に攻撃を続けてはいるが、防ぐ、又は避けられている。
 
 「こんなものかっ!!」
 
 「喰らいなさい!!
  闇夜駆け・・・・・」
 
 「なっ!?
  消えた」
 
  障害物など一切無く、隠れる場は無い。
  しかし華雄さんは周泰ちゃんを見失ってるみたいだ。
  何故?
  ダンボール、ダンボール・・・・・目の前に不自然なダンボールがあるやん!!
  しかも少しづつ移動してるのが。
  あれって、引っ越しの時に使ったダンボールだよね?
  五虎大将軍も気に入ってたみたいだし、周泰ちゃんも気に入ってるんだ。
 
 「どこだ!?
  隠れてないで出てこい!!」
 
  だからダンボールだって。
  もしかして、ダンボールを使えば女湯を普通に覗けるのか?
  まあ、覗けたとしても覗かないが。
  自分は男らしく、素直に美羽を誘うよ、お風呂入ろうって・・・・・・・でも、保護者としてしか見られてないって悲しいね、泣いて良い?
 
 「・・・・なかなかやるな」
 
  あっ、見てない間に不意打ちアタックが終わってる。
  不発だったようで、現在は鍔迫り合いの最中だ。
 
 「でやぁぁぁぁぁ!!」
 
  やっぱり力で負けてる周泰ちゃん。
  自ら後ろに退いた為なのか、体勢はは崩れていない。
  しかし
 
 「これで終わらせる!!
  我が武の新たな奥義を喰らえ!!」
 
  新たなって・・・・あれを使ってくれるの?
 
 「我が武が最強なのだ!!
  パーフェクトクラッシュ-Easy-!!」
 
  命名自分。
  だってH候補だし、-Easy-の箇所は譲れない。
  発音も十分に練習させました。
 
 
 
 
 日報
  華雄さんvs周泰ちゃんは、華雄さんの勝ち。
  ちなみに見学者は自分と孫策さん、五虎大将軍の3人。
  でも、孫策さんと五虎大将軍はお酒を飲むのに夢中で見てなかったと思う。
  華陀さんでも治せないアル中、やっぱりウチの補正効果なのかな?
  あと、五虎大将軍帰れ、あなた一度帰ったはずだよね?
  北郷君に手紙渡すのお願いしてたし。
  負けた周泰ちゃんを慰める為に、子ぬこをGETして渡す。
  もふもふするのに夢中で、落ち込んでたのが嘘のようだ。
  とりあえず、癒されます。
  自分が周泰ちゃんにもふもふしたい・・・・・・・・・・。
 
 
 
 
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 ◆ その18「エンゲル係数急上昇」
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 「バカばっか」
 
  ルリちゃんじゃないけど、この台詞しか言えないですね。
  袁家から独立を果たし、武勇でも名が売れていたので今まで従っていた、でも王が変わったから従えないとか言っちゃってる連中が反乱を起こしたそうです。
  一体何を思って反乱を起こしたのか・・・・・・・本当にチートに勝てるとでも思っているのでしょうか?
  と言うか、二代目(孫権さん)だから駄目駄目だねって理由でらしいんですが、初代(孫策さん)も一緒にいるって事忘れているんでしょか?
  確かに孫策さんのリアル無双は出来なくなったけどさ、孫策さんが本陣にて指揮するってだけで兵の士気は上がるんですけど・・・・・・カリスマ持ちは良いよね。
  つまり、アレだ。
  某運命風のステータス表で表すと
 
 
 □孫策伯符(真名:雪蓮)
 属性:混沌・酒
 筋力:B
 魔力:んなもんありません。
 耐久:B
 幸運:A
 敏捷:B
 宝具:持ってません。
 
 ・騎乗   :B・・・お馬さんに騎乗したまま戦闘可能。
 ・単独行動:C・・・軍師に黙ってお酒を飲みに町へ繰り出せます。
            Aランク持ちは、他国の食堂へ出現可能。
 ・対酒力  :A・・・強いアルコール耐性を持っているが、逆に摂取しないと禁断症状が出るかも。
 ・直感   :A・・・戦闘時、何となくで最適な結果を出せる。
            ぶっちゃげ、軍師いらなくね?
 ・カリスマ :B・・・軍団を指揮する天性の才能。
            策を無視して突っ込んだ場合でも、部下はついてくる。
 ・袁家補正:C・・・袁家のノリについて行ける。
 
 
  ってな感じかな。
  因みに戦線離脱前ね。
  現在はこんな感じかな?
 
 
 □孫策伯符(真名:雪蓮)
 属性:混沌・酒
 筋力:E-
 魔力:酒力なら目覚めてるかも。
 耐久:E
 幸運:A
 敏捷:D
 宝具:酒ならあるよ。
 
 ・騎乗   :C・・・お馬さんに騎乗可能。
 ・単独行動:C・・・軍師に黙ってお酒を飲みに町へ繰り出せます。
            Aランク持ちは、他国の食堂へ出現可能。
 ・対酒力  :EX・・華陀を撃退可能な程、強いアルコール依存症。
            しかし日常生活に、何ら支障はない。
 ・直感   :EX・・未来予測、何それ美味しいのってくらい神の領域。
            本来はAランクだが、アルコール摂取時にランク上昇判定有り、つまり常にEX状態。
            お酒の隠し場所が即座に理解できる。
 ・カリスマ :C・・・軍団を指揮する天性の才能。
 ・袁家補正:B・・・後一歩で仲間入り。
 
 
  能力低下してるけど、それでもカリスマ持ちだから戦場では有利だね。
  そういえば、南海覇王って宝具だったかな?
 
 「でさ、曹操さんってどうなったの?
  使者が謝罪と、刺客の首持ってきたんでしょ。
  どう対応したの?」
 
  正直な話、塩漬けの首にびびって、即座に視界から外しました。
  嫌がらせに、華雄さんに詳細を文章に書き起こして貰って、北郷君に送った。
  因みに自分は華雄さんの書いた文を見ていない。
 
 「ああ、あれね、謝罪受けて終了。
  幸か不幸か、私は生きているしね。
  あと、私が戦場に武将として立てないってのも伝えたわよ。
  私の事を好敵手として見てくれてたみたいだけど、これからは蓮華が相手だって伝える必要があったからね」
 
 「孫策さんの現状を伝える必要あったの?」
 
 「ええ、私が死んだと思ってたから、この戦には手出ししないらしいからね。
  けれど私が生きてると知ったら話は別よ、急いで兵を繰り出すはず。
  でもね、今回は蓮華の事を見定める為に手出しはしないはずよ。
  自分の相手をするのに相応しいか、横槍を入れずに観察すると思うからね」
 
  そーなのかー。
  猛将・知将が揃った人材マニア軍団と戦いたくないんで良かったです。
  でもなんで、自分帰れないんでしょうか?
  袁術軍の総大将は、自分だよね?
  華雄さんが暴れたいって理由で全軍残る必要ってあるの?
  華雄親衛隊の皆さんを置いたまま帰ると、帰ったときの仕事の量があり得ないくらい増えそうで、真面目に内容を読んで判断する物も激しく増えそうだと思うから、この戦が終わってから帰ることにします。
  周泰ちゃんと仲良くなるために残ってたのが駄目だったのかな・・・・・まさか反乱が起こるとは。
  引き際を誤った事に反省はするが、周泰ちゃんを十分に観察できたんで後悔は無い。
 
 「まあ、凄く良いこと言ってと思うんだけど・・・・・・・・いい加減、酒飲むの止めない?」
 
 「だいじょーぶ、だいじょーぶ。
  この程度の酒でどうにかなる雪蓮様じゃないのよ」
 
  朝から飲んでませんでしたか?
  しかも今飲んでるのウチの酒だよね?
  流石直感EX持ち・・・・・無駄過ぎる技能だ。
 
 「周りの人たちって真面目に仕事してるんだよ」
 
  一部の人間を除外して、皆真面目に城攻めをしている。
  真面目ではない一部とは
 
 
 ・孫策さん
   酒飲んでる。
 ・自分(上杉刹那)
   元々戦闘できない。
 ・華雄親衛隊
   最前線で華雄さんを応援してる。
   何でか誰も死んでない、とても不思議だ。
 ・職人チート
   何か戦とは関係ない物を作ってる。
   攻城兵器には興味ないのかな?
 
 
  あれ?
  大半がウチの陣営?
 
 「だって私は戦えないんだから、別に良いでしょ。
  それにもう終わってるみたいだから」
 
  本当だ、城門が開いて数部隊が突撃して・・・・・・・あっ。
  城内から鬨の声が上がった。
  話してる間にあっけなく終わったみたいだね。
  これでやっと美羽ちゃんの所に帰れるかな。
  そう言えば、美羽ちゃんから手紙来てたっけ。
 
 
 
 
 美羽ちゃんの手紙
  食堂で見かける知らない人から恋と言う娘を紹介されたのじゃ。
  恋はとても大食漢で、妾がご飯をあげるとパクパクと食べて、リスみたいにホッペを膨らませて無心に食べる姿が、と〜〜〜っても可愛いのじゃ!!
  七乃にも恋を飼いたいと言ってみたのじゃが、駄目だ言われたで、刹那からも七乃を説得してたもれ!!
  あと、刹那がいなくて寂しいのじゃ!!
 
 
  五虎大将軍、誰連れてきた!?
  幼女レーダーに無反応だから幼女とは違うと思うが、ご飯食べにウチへ連れてきただけ?
  別に地元で食べれば良いんじゃないの?
  わざわざ袁家まで来なくてもね。
  あと、美羽ちゃん愛してる。
 
 
 
 
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 ◆ その19「残る勢力は魏、呉、蜀の3つ+袁家?」
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 「新事実、上杉隊の副官さんは紀霊って名前らしい」
 
  えっ、紀霊って言ったら確か将軍じゃなかったかな?
  横○三国志にも出てきた、美羽ちゃん配下の将軍だったと思うんだけど、違ったかな?
  劉備さんと戦おうとしたら呂布さんに停戦させられて一緒に酒を飲む事になる、そして後日関羽さんか張飛さんに真っ二つにされた人だっけ?
 
 「天の御遣い(偽)です、袁紹さんが曹操さんに負けて滅んだそうです。
  天の御遣い(偽)です、これからの呉についての会議があってます。
  天の御遣い(偽)です、華雄さんは寝てますし、孫策さんはお酒飲んでます。
  天の御遣い(偽)です、自分って会議に参加して良いんでしょうか?
  天の御遣い(偽)です、南方を攻めるって決まりました。
  天の御遣い(偽)です、ぶっちゃげ帰りたいです」
 
  だから自分をお家に帰して!!
  ってか、もう援軍はいらないでしょ。
  だから帰ろうよ華雄さん。
  貴女が帰らないと、ウチの職員も帰らないんだからさ・・・・・・・・戦支度は止めようよ。
  それにさ、さっきまで会議聞かなくて寝てたよね?
  何で戦するって事には反応できてんの?
 
 「まー良いじゃない。
  もうちょっと付き合ってもさ」
 
  付き合うも付き合わないも、同盟組んでるけどさ、所属違うんだよ。
  自分たちは美羽ちゃん配下なの。
  それに援軍要請は対曹操さん用でしょ、終わったから帰りたいよ。
  長い間、美羽ちゃんと会ってないし。
  あと、会議中にお酒飲むの止めれ。
 
 「ウチには明命がいるから問題ないでしょ」
 
  周泰ちゃんと一緒にいれて嬉しいんだけど、それはそれ、これはこれ。
  出来れば周泰ちゃんを袁家にお持ち帰りしたいんだけど、駄目?
 
 「駄目。
  逆に御遣い君が袁術ちゃんを連れてこっちへ来ればいいじゃない」
 
  なに、その露骨な取り込み。
  しかも眼がマジだし、本気で袁家を取り込み・・・・・・・・・・って、お酒か!?
  袁家のお酒が欲しいから取り込むとか?
 
 「正解」
 
  結局帰るのは先延ばしになりました。
  やる気が無いので、キング・クリムゾンにて時飛ばし。
  簡単に起きた出来事をまとめよう。
 
 
 1.南方制圧へ出発
  周瑜さんと黄蓋さん、孫策さんはお留守番。
  袁術軍は全員参加。
  つーか、帰りたい。
 
 2.呂蒙ちゃんが今回の指揮をとる事に決定
  人見知りが激しく、引っ込み思案らしいって聞いてるけど、服装は大胆だね。
  出来れば髪をおろして欲しいな。
 
 3.敵と遭遇、しかし速攻で籠城
  即籠城でも問題ないと思うけどさ、何で最初に城から出てたの?
  籠城するなら外に出なくて良いじゃん。
  斥候程度の数じゃなくて、ほぼ全軍が出てたような気がするけど。
 
 4.城に使者を送る
  降伏勧告かな?
  でも、何で旗を振ってるの?
  実は既に内部協力者がいるとか?
 
 5.戦闘開始
  また旗振ってる。
  内部協力者が暴れてるのかな、城の人達が混乱してるような気がする。
  武将チート達の突撃。
  で、呆気なく終了。
  正直な話、武将チート達を突っ込ませれば内部協力者とかいらなくね?
 
 6.げえっ、呂布!?
  呂布軍が建業に迫るとの報告を受けたので、慌てて帰還。
  陸遜さんは残って、後処理。
  甘寧さんと周泰ちゃんは先行、残りは本隊。
  何故か華雄さん(華雄親衛隊含む)も先行してる罠。
  袁術軍は本隊と一緒に行動するって聞いてないの?
 
 7.戦え紀霊
  「ってことで、後はお願いします紀霊さん」
  初めて「副官さん」じゃなくて「紀霊さん」って呼んだ気がする。
  建業到着後、呂布軍vs孫権軍+袁術軍の戦闘開始。
  呂布さんが戦ってると思われる周辺は、凄く分かりやすい。
  孫策さん(武将止める前)や華雄さん以上に人の飛び方が激しい・・・・人間超えてる意味で。
 
 8.華雄突撃
  戦闘終了、呂布軍は撤退。
  黄蓋さん等が追撃に移る。
  あと華雄さんも。
  今度はちゃんと帰ってきてね。
 
 9.追撃部隊帰還、そして再出撃
  かなりの損害を与えたので追撃部隊は一時帰還、今回は華雄さんも戻ってきた。
  追撃しなかった部隊と合流し、再度出撃。
  目標は呂布軍本拠地、小沛城の制圧。
  いい加減、平穏な日常が欲しいので、有無を言わさず袁術軍を帰還させる。
  一応孫策さんに断りは入れた・・・・気がする。
  「今日は天気が良いので布団を干すために帰ります、答えは聞いてない!!」
  お酒を渡したので他の人達を説得してくれるでしょう。
 
 10.呂布軍と遭遇
  何故?
  何で帰り道に呂布軍がいるの?
  方向違うでしょ!!
  激しく生命の危機に近づいたと感じたため、思考停止したまま最終手段の投入を決定。
  「オールウエポンズフリー。
  繰り返す、オールウエポンズフリーだ(職人チート達の作品群、失敗作を含む)」
  ドラえもんが地球破壊爆弾使おうとした凄く気持ちが理解できる。
  武将が華雄さん一人しかいない袁術軍で、将と兵の質が違いすぎる呂布軍と戦えるか!!
  自分はまだ死に無くないの!!
  つーか、自分の命が一番大事なの!!
 
 11.お話聞かせて
  命令が実行されるより前に、呂布軍から使者が来た。
  呂布本人と、軍師陳宮の二人。
  こっちは自分と華雄さん・・・・・・最悪、自分が逃げる時には足止めお願い。
  あっ、幼女。
 
 12.幼女GETだぜ!!
  撤退時の損害が大きすぎたため、本拠地の小沛城を諦め、仁徳と名高い劉備を頼ろうと回り道をしてた。
  で、こっちに華雄さんの旗を見つけたので、華雄さんを頼って袁家に保護を頼みたい。
  話を聞くと、呂布さん達は物資不足解消の為に、狙えると事を狙いに行ったとのこと。
  今回、隙を見せたのが孫権さんだったから呉に行っただけで、劉備さんが隙を見せたら蜀を狙ったんだって。(ウチは眼中になかったから無視だって)
  さっき劉備さん頼るって言ってたのに、攻めるんだ。
  ウチに来ると、武を示す機会は孫呉の援軍位しかないけど問題ないか確認したけど、全く問題ないらしい。
  皆と仲良く暮らせれば良いんだって・・・・・・・・・・あれ?
  呂布さんだよね、横○三国志とか、三○無双とかで暴れに暴れ回った、呂布奉先だよね?
  まあ、幼女もセットでついてくるらしいんで無問題。
  でも、頭撫でようとしたら顔面蹴られた。
 
 
 
 
 呂布さんとの会話
 
  真名が美羽ちゃんの手紙に載ってた名前だったから一応確認してみた。
 「・・・・・・・(コクコクッ)」
  美羽ちゃんからご飯貰った本人だって。
 
  五虎大将軍と一緒に来てたから劉備軍じゃないのか聞いてみた。
 「・・・・・・星、友達、ご飯くれる」
  違うんだって。
 
  武器も、以前華雄祭りにて恋華蝶の代理が持ってた武器とソックリだったので聞いてみた。
 「・・・・・・・蝶々、可愛い」
  詳しく聞くと、蝶々が可愛くて五虎大将軍がご飯くれるんで手伝ってるとのこと。
  んで、劉備軍に所属した記憶は無い、五虎大将軍から呼ばれた(華蝶仮面で暴れる)時だけ向こうに出向いてるとのこと。
  ・・・・・・・・・・・・・五虎大将軍、フリーダムすぐる。
 
  五虎大将軍とはどうやって知り合ったのか聞いてみた。
 「・・・・・ウチにいた」
  小沛城の食堂でメンマ食べてたらしい。
  今度北郷君宛の手紙で、五虎大将軍の動向を注意して貰うように書いておこう。
  他国に出没しすぎ、実は魏にも出没しているんじゃないんだろうか?
 
  陳宮ちゃんと下さい。
 「・・・・・・・・・(フルフルフル)」
  断られた。
  あと、陳宮ちゃんに顔面蹴られた・・・・痛い。
 
  結論、陳宮ちゃんが可愛い。
 
 
 
 
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 ◆ その20「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」
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 「安西先生・・・・バスケがしたいです・・・・」
 
  小沛城を取りに行ってた孫権軍ですが、既に劉備軍が制圧してました。
  無駄足ご苦労様です。
  で、現在の状況を自分的にまとめると
 
 
 孫権軍:だめだよ、そこはぼくたちがとるんだから。
 
 劉備軍:べぇーだ、もうとっちゃたもんね。
 
 孫権軍:なんでいじわるするの?
 
 劉備軍:いじわるしてないよ、そっちがおそかったからわるいんだもん。
 
 孫権軍:きみたちたたかってないからどいてよ。
 
 劉備軍:いやだよ、きみたちこそかえってよ。
 
 孫権軍:そんなこというと、きらいになるよ。
 
 劉備軍:そっちこといいがかりはやめてよ、ぼくもきらいになるよ。
 
 孫権軍:うーーーー。
 
 劉備軍:むーーーー。
 
 孫権軍:ぜっこうだ。
 劉備軍:ぜっこうだ。
 
 
  ってな感じで同盟破棄、及び戦まで秒読み段階。
  まあ、ウチには関係ないことですけど。
  無事に平穏な日常が戻ってきたので、今日はバスケをします。
  ルールは簡単に既に説明済み、必要な道具類は職人チートに用意させました。
  こんな時だけは無駄に頼もしく見える。
  んで、チーム紹介
 
 
 チーム:袁術一家
  美羽ちゃん、七乃さん、自分、恋さん、ねねちゃん
 
  袁術軍で固めたチーム(華雄さん除く)。
  幼女が2人いるのがポイント。
 
 チーム:フリーダム
  五虎大将軍、華雄さん、孫策さん、朱華蝶ちゃん(本人)、華陀さん
 
  ・・・・五虎大将軍が集めたメンバー、本当にフリーダムだな。
  劉家と孫家って、今敵対してるよね?
  あと、君が連れてきた孔明ちゃ・・・・朱華蝶ちゃん泣いてるよ。
 
 
 
 
 「七乃、パスなのじゃ!!」
 
  美羽ちゃんからボールを受け取り、それを豪天砲・二式に詰め込み
 
 「こういうのって、キラーパスって言うんですよね?」
 
  そして射出。
  ボールは朱華蝶ちゃんの頭上を通り抜け、バックボードの真ん中辺りを目指して飛んでいく。
 
 「決めるのじゃ、恋!!」
 
 「・・・・・・・・・・・・分かった」
 
  恋さんは飛んでくるボールを空中で軽く掴みとり、そのままリングに叩き込んだ。
  ゴールを決めたついでに、バスケットゴールも破壊した。
 
 「ゆー・すてーる・はぶ・ろっとず・もあ・つー・わーく・おん・・・・なのじゃ!!」
 
  美羽ちゃんの発音が、まだまだだね。
  職人さん、新しいバスケットゴールの設置お願いします。
 
 「なかなかやるな恋。
  次はこちらが攻めさせて貰う」
 
  五虎大将軍→孫策さん→華雄さん→五虎大将軍・・・・次々にパスを回しこちらを翻弄してくる。
  ちなみに朱華蝶ちゃんは「はわわ・・・」とか言いながら、ボールを目で追っているだけで動きは全くついて行けてない。
 
 「そこっ!!」
 
  孫策さん→華雄さんの間で止めようと、体ごと間に入れるが
 
 「なに!?」
 
  華雄さんではなく、フリーだった華陀さんへボールが渡った。
 
 「見えたっ!!
  我が身、我が友と一つなり!!
  友情爆発、治してみせようほととぎす!!
  全国制覇っ!!」
 
  ボールは友達?
 
 「必察必投・・・・病魔覆滅!!
  げ・ん・き・に・なれぇぇぇぇぇぇっ!!」
 
  華陀さんの3Pシュートがまたも決まる。
  無駄に熱いが、これまで6回投げて6回ゴールが決まっているので、成功率100%だ。
  しかも腕を振りかぶって、ほぼ真上に投げたボールがリングに触れないように落ちる神業、防げません。
 
 「戦力が違いすぎる」
 
  向こうは運動神経抜群の武将チートが2人、戦えないけど運動は出来る人が1人、暴れ龍を倒した経験があると言ってた医者が1人、巻き込まれて何も出来ないでいる幼女が1人。
  対してこちらは、動かずに豪天砲・二式を使ってボール回しをしてる人が1人、普通に楽しんでる幼女が2人、豪天砲・二式のパスをキャッチ出来る超人が1人、スラムダンクを全巻読んでるので大丈夫だと思ってた人間が1人。
  何か激しく間違っているような気がするが、そんな事もなかったぜ・・・・・・たぶん。
 
 「ねね、パスなのじゃ!!」
 
 「こっちこそ、ちんきゅーぱーーーーーす!!」
 
  幼女2人がお互いにパスを回している。
  凄く微笑ましい光景が繰り広げられていて、流石に空気を読んでくれる五虎大将軍達は邪魔しない。
  進行方向を塞ぐ程度はしているが、ボールに手は出していない。
  ただ1人、朱華蝶ちゃんだけはボールを取りに行っているが、全く追いついてない。
 
 「は、はわわ・・・・ボールに追いつけないです」
 
  2人の間を行ったり来たりで、一向にボールが取れる気配の"け"の字すら見えてこない。
 
 「シュートなのじゃ!!」
 
  頑張ってシュートを放つが、リングまで届かない。
  落ちてくるボールを恋さんがキャッチして、ねねちゃんに渡す。
 
 「ありがとうです、恋殿。
  ちんきゅーしゅーと!!」
 
  しかし届かない。
 
 「妾の秘技は108式まであるのじゃシュート!!」
 
 「ちんきゅーしゅーと!!」
 
 「はわわ、ボールが取れないです」
 
  何度も何度もシュートを打ち続ける美羽ちゃんとねねちゃん。
  そして美羽ちゃんがシュートしたボールを追って走り、恋さんがキャッチしてねねちゃんにパスしたボールを追ってさらに走り、ねねちゃんがシュートしたボールを追ってやっぱり走り・・・・・以下略。
 
 「疲れたから休憩にしましょう」
 
  どこからか取り出したお酒をコート内で飲み始める孫策さんと
 
 「私も付き合いましょう」
 
  メンマを取り出した五虎大将軍。
  華雄さんと華陀さん、七乃さんも集まって座りだした。
 
 「刹那刹那〜〜っ!!」
 
 「今行く」
 
  いい加減ゴールが決まらないので呼び出しを受けた自分。
  美羽ちゃんを肩車してゴールに近づける。
  視線を下げると、朱華蝶ちゃんが飛び跳ねて美羽ちゃんの持つボールを取ろうと頑張っている。
 
 「美羽ダーーンクなのじゃ!!」
 
  ゴメン、自分の肩車じゃ届かない。
  えっと、恋さんお願いして良い?
 
 「・・・・・・・・・・・・(コクッ)」
 
  美羽ちゃんを肩車している自分の足を掴んで、そのまま片手で持ち上げる。
  流石武将チート、何て力だ・・・・・・あと、捕まれてる足が非常に痛いんですけど。
 
 
 
 
 天の御遣い(偽)日記
  やっと袁家らしい平穏な日常が帰ってきました、呉と蜀は戦争間近ですが。
  五虎大将軍は何時も通りフリーダム過ぎるんですけど、ウチに争い事を持ってこないなら問題ありません。
  とりあえず、孫策さんにはお酒を、五虎大将軍にはメンマを、朱華蝶ちゃんにはお菓子をあげて帰って貰いました。
  華佗さんは孫策さんの再治療を試していたんですが、また車田落ちを披露。
  美羽ちゃんが大喜びでアンコールと叫んでましたが、ヤバイくらい血が出てたんで止めました。
  こういうのって医者の不養生なのかな?
  あとバスケットボールって、道具使用可でしたっけ?
 
  本日、五虎大将軍に北郷君宛の手紙を渡しました。
  幼女と、きゃははうふふが終わった後に笑顔で渡すようにお願いしました。
  内容は一言「死ねばいいのに」とだけ書きました。
  いい加減、幼女レーダーに反応がある日の間隔が短くなってきたのでイラッとしました。
  後悔はしない、そして反省もしない・・・・・・・羨ましいぞ。
 
 
 
 
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 ◆ その21「袁家の青狸?」
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 「疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵(おか)し掠(かす)めること火の如く、動かざること山の如し」
 
  ここのところ周りが凄く静かなんだよね。
 
 「七乃えも〜ん」
 
 「はいは〜い♪」
 
  最近人減ってない?
  ねねちゃんが何処にもいないんだよ。
  それに恋さんと呂布隊、上杉隊などの部隊もいなくなってるみたいだし・・・・・・・・あと華雄さんと華雄隊に華雄親衛隊も。
  ぶっちゃげ残ってるのって、美羽ちゃんと七乃さんと自分と職人位?
  あと、ねねちゃんが何処にもいないんだよ。
 
 「あと政務等が出来る最低限の人員に警備の人も残ってますよ」
 
  そーなのかー。
  で、本当にねねちゃんいないの?
 
 「えーっとですね、恋さんにねねさん、呂布隊と上杉隊は趙雲さんが連れて行きました。
  ちょっと手伝って欲しいことが・・・・とか言って借りていきましたよ。
  あと、今月の給料と、食堂からメンマも持って行ってますね」
 
  って、五虎大将軍の所って言ったら北郷君の所じゃん!!
  ねねちゃんが、ねねちゃんが・・・・・・奴に狙われる!!
  出かけるときにさ、ねねちゃんに手出ししようとしたらサクッとぬっころすようにするように恋さんに伝えました?
  ・・・・・・・・・・・・じゃなくて、何でホイホイついて行くの?
  恋さんって、今ウチの所属だよね?
 
 「ん?
  面白そうだったんで、私が許可だしましたけど」
 
  仕事納めは?
  孫策さんの引っ越しで仕事納めって言ってませんでしたか?
 
 「刹那さんも言ってるじゃないですか。
  それはそれ、これはこれ。
  面白ければ、それで良いんです。
  あと、手出ししたらぬっころすように、ちゃんと伝えてますよ・・・・・・・セキトに」
 
  犬じゃん!!
  確かにセキトは頭良いけど、それでも犬じゃん!!
 
 「何とかなりますって」
 
  じゃあ、華雄さん一行は?
 
 「孫策さんが連れて行きました♪
  あと、食堂からお酒もパクってましたね♪」
 
  ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!!!
  連れて行った人達って、今敵同士じゃなかった?
  確か同盟破棄して、戦争秒読み・・・・じゃなくて、既に始まってなかった?
 
 「そ−ですね♪
  情報がちょっと古く・・・・・ああっ!!
  そう言えば刹那さんって、あんまり戦の情報って聞かないですよね?」
 
  戦争って人間が沢山死ぬし。
  自分の事じゃないから、別にどうでも良いけどさ。
  聞いてると気分が悪くなるんだよね。
  だからあんまり聞かないんですけど。
  まあ、戦争の前と、終わった後のことなら聞いたりしてますけど、それが何か?
  戦況が大きく動いたりしたんですか?
 
 「いえいえ、別に何でもないですよ♪
  もしかしたら面白いことが起きるのかなって思いまして」
 
  へー。
  で、話が少しズレたんですけど、袁術軍同士で戦って良いんですか?
 
 「そこの所は大丈夫ですよ♪
  私を信用して下さい♪」
 
  うん。
  凄く不安。
 
 「えーーーー、お嬢様の指揮じゃないんですから、同士討ちなんてしませんって」
 
  ・・・・・・それもそうか。
 
 
 
 
 「七乃えもん、話変わるんだけどさ。
  ウチの職人チート達ってどうにかならないの?」
 
 「いきなりどうしたんですか?
  それに、あんなに面白い集団ってなかなかいないんですよ♪」
 
  えっとですね、ここって石鹸とかないから作って貰おうとしたんですよね。
  やっぱり女の子は清潔なのが良いと思うんで。
  で、チート達に石鹸の材料に作り方などを伝えたんですよ。
  材料がなくても職人ならやってくれると信じて・・・・・そしたらね、石鹸渡されたんですよ。
  知らない名前の材料とかあったけど、その作り方で作成した物っていわれて。
 
 「良かったじゃないですか。
  何か問題あったんですか?」
 
  何で石鹸を作ってるのに使ってないのかなって、チート達が隠してたんじゃないのかと思って。
 
 「石鹸って、最近お風呂場に置いてあるのですよね?
  今までお風呂で石鹸とか言うの使うって聞いたことないんですけど、天の国では使うんですか?」
 
  ・・・・・・・あっ。
  そういう習慣がないこと忘れてた。
  仕方がないな、ここは美羽ちゃんと一緒にお風呂入ったときに使い方を教えてあげよう。
 
 「じゃあ、私にも教えて貰っても良いですか?
  普段は私がお嬢様と一緒に入ってるんで、私も使い方を覚えた方が良いんですよね♪」
 
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴメン。
  使い方だけ教えます。
  美羽ちゃんとのお風呂諦めます。
 
 「別に一緒に入っても、私は気にしませんよ♪」
 
  幼女なら嬉しさ一杯だけどさ、自分のジャスティスが守ってくれる。
  でも、七乃さん相手だと暴走しない自信が持てないんで、泣きながら諦めます。
 
 「いえいえ、本当に泣かなくても・・・・・あと、我慢しすぎるのも危くないですか?」
 
  横島君も言ってました、自分ほど信じられないものはないって・・・・・・確か言ってたと思う。
 
 「お嬢様と一緒なら楽しいと思うんで、別に問題ないんですけどね」
 
  好き嫌いじゃなくて、やっぱり楽しさが基準ですか。
 
 
 
 
 「七乃えもーん、もう一つ」
 
 「はいはい?」
 
  馬車じゃなくて、馬に直接の乗りたいと思って、足を乗せる奴を作って貰ったんですよ。
  馬具って全然開発されてないんですね。
  騎馬隊がいるんで、普通に馬具も揃ってるかなって思ってたら、足で挟んで戦ってるじゃないですか・・・・びっくりしました。
 
 「それが普通ですよ。
  まあ、刹那さんが作って貰った鐙って名前でしたっけ?
  私も試しましたけど、あれなら私程度でも騎乗で戦えますね。
  戦えるだけで、戦う気は全くないんですけどね♪」
 
  ええ、恋さんや呂布隊に配布したんで、戦力はかなり増強されたと思いますよ。
  自分でも、凄くまともな物を作って貰ったなって思いました。
 
 「そうですね♪
  刹那さんの思いつきとかで助かってるのは沢山あるんですけど、ウチの戦力の増強ってなかったですよね?
  長い時間かけて増強されるのはあったと思うんですけど、即戦力の増強ってのはなかったと思います」
 
  ですよねー。
  騎乗でまともに戦える兵が少ないのに、今の呂布隊は騎兵全てが戦えるんで、ある意味反則ですよね。
 
 「で、それがどうかしたんですか?」
 
  うん。
  馬具とか使いまくったんですけど・・・・・・・・落馬しちゃいました。
 
 「お嬢様と一緒に乗れば良いと思いますよ♪
  お嬢様も馬具のおかげで、乗馬が上手くなってますから」
 
  ・・・・・・・・・・・馬車に乗ります。
  美羽ちゃんと一緒ってのに惹かれるんですけど、たぶん泣いちゃうんで諦めます。
 
 「そうですか・・・・・・・面白うと思ったのにな。
  その光景眺めるのが」
 
  ひどっ!!
  泣くよ、そして訴えるよ!!
 
 
 
 
 天の御遣い(偽)日記、その2
  今日は凄く平和な一日でした。
  最近、五虎大将軍と孫策さんを見かけません。
  フリーダムからSフリーダムへ進化する為に充電でもしてるのでしょうか?
 
  って思ってたら、蜀と呉の兵士が手紙持ってきました。
  曰く、メンマ(お酒)送ってくれ・・・・って。
  手紙持ってきた兵士さんは、凄く居心地が悪そうでした。
  ですよねー。
  あまりにもかわいそうだったんで、荷物渡した時に、お小遣いをあげいました。
  これでお酒でも飲んで下さい。
 
  で、何故か両兵士、同じ方向に帰ってました。
  あれ?
  方向って一緒で良いの?
 
 
 
 
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 ◆ その22「それは最終回なの?」
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 「でっていう」
 
 
  長い、長い夢を見ていたように思う。
 
  とても良い出会いがあったような、殺意の波動に目覚めそうな出会いもあったような気がする。
 
  でも、良く覚えていない。
 
  夢の中で何が起きて、どんな体験をしたのが、目の覚めた自分にはわからない。
 
  ただ一つ理解できるのは、この夢から覚めた現実だけだ。
 
 「さて、今日も一日仕事を頑張るか」
 
  ベットから降り、着替えを始め、その後に朝ご飯を食べて仕事に出かける。
 
  そう、特に何もない一日の始まり。
 
  ただ平穏な生活に戻っただけである。
 
  全ての出会いは、忘れられた日々に埋もれてしまった。
 
 
 
 
  〜Fin〜
 
 
 
 
 「で、刹那は何をやっておるのじゃ?」
 
 「さあ、最近人数が減ってますし、誰も遊びに来ないから暇なんじゃないんですか?」
 
 「人が減ってるのかや?」
 
 「ええ、皆さんお出かけしてますけど。
  もしかして気づいてませんでしたか?」
 
 「うむ、妾はしらんぞよ」
 
  ・・・・・・あのね、せっかく人がそれっぽくまとめているのに、なんでツッコミ入れるかな。
  って言うか、2人がツッコミ入れるのって初めてじゃない?
 
 「刹那1人だけで遊ぶのはずるいのじゃ!!」
 
 「そうだそうだ〜♪」
 
  じゃあ、一緒にやる?
 
 「やるのじゃー!!」
 
 「それも面白いかもしれませんね♪」
 
  じゃあ、皆で
 
 
 
 
 「僕はここにいたい、僕はここにいても良いんだ!!」
 
 「おめでとうなのじゃ!!」
 
 「おめでとうございます♪」
 
 「ありがとう」
 
  父に、ありがとう・・・・・生きてるけど。
  母に、さようなら・・・・・やっぱり生きてるけど。
  そして、全ての子供達に、おめでとう。
 
 
 
 
 〜完〜
 
 
 
 
  ちがーう!!
  エヴァじゃなくて、こっちが本番
 
 
 
 
 「我ら三人!!」
 
 「姓は違えども兄弟の契りを結びしからは!!」
 
 「心を同じくして助け合い、困窮する者たちを救わん!!」
 
 「上は国家に報い、下は民を安んずることを誓う!!」
 
 「同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、願わくば同年、同月、同日に死せん事を!!」
 
  Wikipedia参照。
 
 「で、刹那。
  これは何ぞよ?」
 
  うん、天の国で知られてる桃園の誓いってもの。
  ここでは、北郷君が混じって4人で宣言したって言ってたしね。
  幼女に巨乳x2と義兄弟とは・・・・・・・最初っから主人公補正全開だな。
  ついでに台詞って同じだったのかな?
  そこだけが気になる。
 
 「うにゅ?
  ここに桃はないぞよ?」
 
 「じゃあ、ウチにあわせたものに変えて言い直しますか♪
  内容は刹那さんが考えてくれますから」
 
  えっ!?
  パロれって?
 
 「おおっ、刹那。
  頑張るのじゃ!!」
 
  じゃあ・・・・・・・・・ってな感じで、それっぽくよろしく。
 
 「妾ら3人!!」
 
 「姓は違って性も違っちゃったりするんだけども家族の契りを結んだり、結ばなかったりと♪」
 
 「心は同じだと良いな〜って思っても、1人は蜂蜜命、また1人は面白ければ無問題、最後の1人は炉・・・・これで良いのか!?」
 
 「上は蜂蜜作りに挑み、下は蜂蜜料理に勤しむのじゃ!!」
 
 「同年、同月、同日に生まれてるはずなんかないんだけども、願わくば長生きした後の同年、同月、同日に苦しまないように安楽死で死せん事を♪」
 
  パロディは、無理でした。
 
 
 
 
 〜袁家の誓い・完〜
 
 
 
 
 追伸1 恋さんとねねちゃん達が帰ってきました・・・・・・・あと、華雄さん。
 
 追伸2 帰ってきたねねちゃんに抱きつこうとしたら、顔面蹴られました。
 
 
 
 
 天の御遣い(偽)日記、終わり
  出かけてた人達が帰ってきて、何故か劉蜀、曹魏、孫呉のメンバーも全て揃っていた。
  なんでも、劉蜀、孫呉連合軍vs曹魏の最終決戦の時に五胡の大軍が三方から百万づつの計三百万が攻めてきたらしい。
  それを何故か北郷君が中心になって、曹操さん、孫策さん、劉備さんを頭に所属を関係なく3つの軍団に分けて撃退してきたとのこと。
  その後の会談で、天下を3つにわけて納める「天下三分の計」を行うことにしたんだって。
  その3つは、魏、蜀、呉の事・・・・・・・・袁家は?
 
  で、皆が仲良くなったことでパーティーを袁家で開こうと五虎大将軍と孫策さん、2人のフリーダムが企画して、華雄さんが頷いたもんだから、親衛隊の皆さんが準備を整えたとのこと。
  自分と美羽ちゃん、全く知らなかったんだけど。
  七乃さんは知ってて、準備を指示してたらしい。
 
  北郷君を裏庭まで呼び出して聞き出したんだけど、蜀陣営以外には手出ししてないとのこと。
  セキトから数回噛みつかれたと言っていたので、手出ししようとはしてたんじゃないのかな?
  とりあえず、食堂に戻るとき、後ろから蹴り入れといた。
 
  あと一番の疑問だけど、孫呉と劉蜀が戦争してたんだよね?
  何で五胡攻めてきたときに曹操さんたちと戦ってたの?
  真・天の御遣いの補正効果とか言ったら殴るからね。
 
 
 
 
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