現実 → サモンナイト2


 オッス、オラ悟空・・・・・じゃなくて、俺の名はマグナ、蒼の派閥の見習い召喚師だ。
 そこで一言。

「夢なら覚めてくれ・・・。
 ってか、2って何さ。
 男なら1か3でしょ!!
 リプレさんとかアヤちゃんとか、アティ先生やアリーゼにクノンなどなど・・・・神様仏様観音様、この仕打ちはあんまりっスよ!!
 サモ1と3が駄目なら、NARUTO-ナルト-でシズネさんやヒナタちゃんとラブラブとかにしてほしかったな〜」

 ぶっちゃげた話、朝起きたら目の前に「君は馬鹿か!!」のネスティ・メガネ(勝手に改名)が目の前に不機嫌そうな面でこっち睨んでたんだよな。
 非常に焦ったけどさ、アドリブは得意だよ。
 良くある現実→ゲーム世界って奴ッスね。
 理由はわからんけど、起きた事は仕方が無い・・・・後で思いっきり泣こう。

「その為にまずは・・・・・戦士系と召喚師系、どっちにしよう?
 個人的には召喚師系が好きなんだけど、マグナって男だし、やっぱり戦士系でいこう。
 んーと、そしたら何処に剣は置いてあるかな?」

 室内を物色しお目当ての物を探すが・・・・・・見つかったのは杖、そして無属性のサモナイト石が1つ。

「コイツ召喚師系かよ!?」

 ・・・・・・シナリオ進めずにサイジェントでも目指そうかな、レルム村に行かずにさ。

「はぁ〜、何が悲しくて野郎と旅しなくちゃなんないんだ。
 鬼属性にしてハサハを呼ぶつもりだけどさ、それでも悲しいものは悲しいんだよ」

 もう良いや・・・・試験場に行こう。
 たかがスライム3匹、速攻で終らせてサイジェント行こう。




「予定変更、俺はやる!!
 俺様に不可能は存在しなーい!!」

 がーはっはっはっ、と笑い声を響かせ隣にいる少女を見る。
 兄貴、トリスがいたよ!!
 マグナがいるのにトリスまでいますよ兄貴!!
 1と3に比べ、2のキャラってイマイチだと思っていたけど、考えを改めます。
 十分可愛いッス、俺はやるッス。

「お兄ちゃん如何したの?
 いきなり笑い出して・・・・」

 しかも「お兄ちゃん」ですよ「お兄ちゃん」・・・・まあ、現実でも妹はいますけど、そこは見事にスルーして・・・グッジョブ!!

「何でも無いよ。
 この試験に合格すれば、ネスからの小言も減ると思ってさ」

 減るどころか増えると思うね。

「そっかー、私も頑張ろう」

 派閥本部内にある、床に魔法陣が描かれた部屋。
 つまり試験会場と言っても良い場所に俺とトリスはいる。
 フリップ試験官とラウル師範の2人を待ってるんだけど・・・・来ない。
 シナリオではこっちが遅刻したはずなんだけど、何故?

「来ないな」

「うん、来ないね」

 ドタドタドタドタ・・・・ドンッ!!

 激しい音をたててドアが押し開かれる。
 そして、ドアを開けた人物は・・・・

「ネス?」

 フリップのオッサンは?
 もしかして試験中止?

「・・・・・君達は馬鹿か!!」

「「はぁ?」」

 一体何言ってんだ、とうとうボケた?

「ネス〜一体何言ってんの?
 私もお兄ちゃんもラウル師範達を大人しく待ってたんだよ。
 それをイキナリ何怒ってんの?
 今日は、私もお兄ちゃんもネスを怒らせるような事はやってないよ!!」

 トリスの意見に賛成。

「何が待ってるだ!!
 場所が違う!!
 ここじゃなくて、反対の建物だ!!
 いくら待っても君達が来ないって言うから、わざわざ探してたのに・・・・・」

 そう言うオチね。

「じゃ行こうかトリス」

「うん」

「じゃ俺達行くから、連絡ご苦労さま」

 拳をプルプル震わせて爆発寸前のネスより早く行動を起こし、トリスを連れ颯爽と逃げる。

「君達は馬鹿だぁぁぁぁ!!」

 聞えない聞えない。




 フリップのおっさんとラウル師範にいろいろと注意されたが、無事?試験を開始した。
 俺が鬼属性のサモナイト石を取ろうとしたら、トリスが取っちゃったので、俺は霊属性のサモナイト石をGET!!
 って事で、ハサハとバルレルが来ると思う。

「「古き英知の術と 我が声によって 今ここに召喚の門を開かん 我が魔力に応えて 異界より来たれ・・・」」

 2人同時に詠唱を開始した。
 俺には魔力とか、本当に召喚できるのか分からなかったが、何故か楽勝だと感じた。
 まあ、この体は調律者だし、どうにかなるんだと勝手に納得したからかもしれない。

「新たなる契約の名の下にマグナが命じる」
「新たなる契約の名の下にトリスが命じる」

「「呼びかけに応えよ・・・・・・異界のものよ!!」」

 2つのサモナイト石から光が生まれ、部屋中に光が満ちた。
 爆発もしなかったし、俺の方だけが反応しないって事も無かったから、召喚に成功したのだろう。
 光が治まり、目の前には翼を持つ少年と着物姿の狐耳の少女がいた。
 ぶっちゃげ、バルレルとハサハだ。

「ほう・・・サプレスの悪魔にシルターンの妖怪か。
 どちらも護衛獣としては申し分は無いだろう」

 ふーん、んな事はどうでも良いんだけどね。
 そんな事より、隣でプルプルしてるフリップのおっさんを気にした方が良いんじゃないの、ラウル師範?

「俺はマグナ、こっちがトリス。
 俺達が君達を召喚したんだけど・・・・名前教えてもらえる?」

「・・・ハサハ」

「けっ、ニンゲンに―」

「―じゃあ、名無しの権兵衛って事で」

「バルレルだ!!」

 素直に名乗りそうに無かったので、自分からなりたくなるように仕向けた。
 一応、作戦は成功。

「お前達の相手は、この者達だ!!」

 出てきたのはブルーゼリーとダークジェルが計6体。
 ・・・・・助かった、普通に2倍した数だ。
 よくSS読んでるとさ、数が2桁だったりするし、いやーどうしようかと思ったよ。

「フリップ殿!!
 これはどう言う事ですかな?」

「さて、何の事でしょう?」

 ・・・・・おっさん達、子供達の前で喧嘩は止めようや、見苦しいよ。

「さて、ちゃっちゃと倒して試験を終らせるか。
 準備は良いかトリス?」

「えっ!?
 ちょっ―」

「―よし、準備OKだな。
 ハサハはトリスが召喚術を使えるように守ってくれ。
 バルレルは・・・・・こっから見て左側。
 俺は右側に行くから」

「・・・・うん」

「ちっ、仕方ねえか。
 今回は指示に従ってやるよ」

 ハサハとバルレルもOK。
 バルレルは、暴れられるから従うんだろうな。

「私を無視しないで!!」

「・・・・いや、固まってたし。
 じゃあもう一度聞く、準備は良いか?」

「OKよ!!」

「さて、暴れるか。
 召喚術で援護してくれよ、トリス」

「うん、任せて!!」

 トリスもOK。
 召喚師系だけど気にしない。
 何かの間違いだと言う事で・・・・・これからは前線にて杖で戦う男を目指す!!
 元々、剣術より棒術(杖術)の方が好きだし・・・・血もでないしね(最重要)。

「戦闘開始!!」




 さて、俺の目の前にはダークジェルとブルーゼリーが1体づつ。
 こいつらはは弱いんだけど、こっちも弱いんだよな。
 とりあえず雑魚のブルーゼリーから潰す。

「せやっ!!」

 杖を大きく振りかぶって振り下ろす。
 ゲームと違ってターンの存在が無い為、続けて攻撃する。

 突き、薙ぎ、打つ、払い、突き・・・・ついでに膝カックン(無理)。
 ずっとずっと俺のターン!!

「これでトドメだ!!
 “ロックマテリアル【プチメテオ】”」

 最後の突きの後にバックステップで下がり、あまり魔力が余り込められてない召喚術を使った。

 ズガンッ!!

 岩が落ち、ブルーゼリーを押しつぶした。
 ・・・・・・マジであんまり魔力込めてなかったんだけど。
 さっきトリスが全力で使ってたのと威力が同じっぽいし・・・・何故?
 直接攻撃は、ぶっちゃげ弱い。
 魔法攻撃は・・・・・・何故こんなに強い。
 初期のMATが高いのか?
 でも、少し高いだけじゃ今のはありえない。
 しかも、この程度の召喚術なら何発でも余裕で撃てそうだ。
 MATだけでなく、MPも高いのか・・・・しかも異常に。

「分からん事だらけだが、んな事は後回し!!
 今使えるなら使うだけだ!!」

 今度は集中し、全力の召喚術を使う。

「本当なら一撃では倒せないが、ものは試し!!
 “ロックマテリアル【プチメテオ】”」

 ズガァァァァァァァン!!!!

 先程と同じ召喚術とは思えないほどの威力を発揮し、ダークジェルを本当に一撃で倒してしまった。
 ・・・・・どう言う事、本当にこのマグナは異常だ。
 ATは普通だった、しかしMPとMATが高過ぎる。

「きゃぁぁぁぁ!!」

 トリス!?
 疑問はあるが、能力値が高いだけならラッキーと思っとけば良い。
 この事は無視して、今はトリスを助けに行かねば!!

「今行く!!
 待ってろトリス、ハサハ!!」




続かない。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送