現実 → 鬼畜王ランス


 LP3年4月第2週、今日もランスさんは近所の町へ強奪に出かけました。
 ランスさんは自らを灰色の脳細胞を持つ男と豪語しているが・・・・いつも思うけど、灰色って駄目じゃないの?
 今回の出陣は、ランスさんにシィルさん、ソウルにバウンドさん。
 お留守番は、俺とハウゼルさん、日光さん。

「暇なんで何となく日記を書き始めた・・・まる、っと」

 ドタドタドタドタ・・・・・・

 ん?
 ランスさんが帰って来たのか?

「兄貴!!
 た、大変だ!!」

「大変な変態?」

 とりあえずボケてみる。
 目の前には、何故か慌てている部下その1。
 落ち着きを持とうね。

「ボケてる暇は無いっス!!
 頭が・・・・頭が・・・」

「ランスさんが如何したの?」

「軍が出てきたんっすよ!!
 バウンドの兄さんが傷だらけで戻ってきて・・・・・頭達の行方は分からないそうです!!」

「ふぅ〜ん・・・・・・・・・・・・って、ヤバイ?」

「無論やばいっス!!
 少しは兄貴も慌てて欲しいっス!!」

「んじゃ、とりあえずバウンドさんの所に行こう。
 後の事はそれから考えるから」

 ようやく鬼畜王ランスが始まった。
 数年前、何故か前魔王ガイから拉致られて・・・・・しかも鬼畜王ランスプレイ中に拉致るな!!
 せっかく頑張ってたのにな・・・・全てのダンジョンを魔想志津香部隊で探索し、魔法研究所も魔想志津香のみ使用させ、待機して必殺技(白色破壊光線)使うより、普通に魔法攻撃した方が強くなってしまった。
 人数も3000超えてたし。
 つまり・・・・・趣味です。
 うん、SSでは良くある話、現実→異世界、実際経験して思った事・・・泣き叫ぶぞ、コラッ!!
 まっ、兎に角吹っ切れたので好き勝手やってますけどね。
 魔王城から出る時に、ハウゼルさん(説得成功)と日光さん(愛刀GETでけた)を拉致ったし、既に魔王覚醒済みだがご都合主義的な魔王の気配抑えで、ホーネット達やケイブリス達は気づいてない。
 ぶっちゃげ、魔王の気配っぽいので探しているのか、全く見つかる気配なし、安全第一です。
 あと必殺技も覚えたし、魔法も使える。
 んで、ランス盗賊団に入っちゃって・・・今にいたる。
 そして一言。

「仙道さんが言っていた。
 まだあわてる時間じゃ・・・・・じゃなくて、盗賊王エンドにならなくて良かった」

「何言ってるっスか?」




「ふむふむ。
 つまり、全滅してシィルさんとソウルは捕まり、ランスさんの行方は分からない」

 バウンドさんを治療しながら聞いた話は、予想通りの内容だった。

「兄貴、これから如何します?」

「そうですね。
 まず、バウンドさんは残存兵力を全て纏めて別の場所へ移って下さい。
 俺達はランスさんを探しに行きます。
 たぶんリーザス辺りに逃げ延びていると思うんで・・・・・。
 ついでにシィルさんとソウルも救出できるなら救出します」

「別行動ですか?」

「ええ、大勢で国境を越えるのは無理ですし、他の人達はリーザスに行ったこと無いんでしょ?
 それに、俺たちなら少数でも問題無いです。
 その事は知ってるでしょ」

何たって魔王ですから。
ご都合主義、サーセン。

「んで、ここで終了」

「だから何言ってるっスか?」




続かない
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