リリカルなのはなのか?


 右へ避ける。
 左へ避ける。
 もう一度左へ避ける。
 →←→←→←→←・・・・・。

「だぁぁぁぁぁっ!!
 いい加減、勘弁してください!!」

 特にこれと言って普段と変わる事の無い一日。
 だったはず。
 何故か、こんな時代に辻斬りと出会いました。
 五・七・五の音節からなる俳句で言い表すと

 辻斬りが 剣を携え お出迎え

 季語無し。

「ちょっ、暴れん坊将軍みたいに裏返して、カチッとか言わせても・・・・アンタ辻斬りやん!!
 つーか、たまに薬莢出てるけど、それってガンブレード!?」

 必死に避けながら、説得や泣き言(ツッコミ含む)を続けるが一向に聞く耳を持ってくれない。
 って言うか、一体誰?
 特徴を上げて見よう。

 一つ、桃って言うかピンク髪
 一つ、おっぱいいっぱい
 一つ、ガンブレード(仮称)に西洋鎧っぽい・・・・足の露出はGJ
 一つ、暴れん坊将軍と突っ込んだ時、激しく嬉しそうだった
 一つ、日本人じゃなさそう

 ・・・・・・・ピンク髪におっぱいに時代劇好きな外人。
 あれ?
 最近聞いた事がある人物の特徴ににてるな。

 曰く、平日の真昼間から散歩してる。
 無職?

 曰く、公園で木刀を振っている。
 子供達の遊んでいる時間帯は止めたほうが良いよ。

 曰く、幼女をお姫様抱っこしている。
 羨ましい、自分と代わってくれ。

 曰く、時代劇のDVDBOXを買うか買わぬか小一時間悩んでいたらしい。
 あっ、物によっては自分も悩むかも。

 曰く、かの英雄キラ・ヤマトに対抗できる凄腕のニートだと。
 蓬莱ニートとどっちが凄い?

 曰く、ピンク髪で凄いおっぱいを持っているにも拘らず、女子に人気が在るらしい・・・・ちなみに外人さん。
 ・・・・あれ、最後にようやく容姿が出てきた。

「アンタは・・・・シグナムさん?」

 名前があっていたのか、剣を振る動きが止まる。

「ほう、私の名を知っていたか?
 先程から、ただの一度も当っていないようだ。
 今度は、そちらから打って来い」

 目を細め、油断無く剣を構え直す。
 ・・・・・いえ、正直勘弁してください。
 ってか、自分素手+辻斬り相手に吶喊する勇気無し。

「ええ、知り合いから聞いた事のある人物の特徴と似てましたし。
 凄腕のニートが出没したって」

「ふむ、凄腕か・・・・・・。
 ところで、ニートとは何だ?」

「働きたくないでござる!!
 って言う人」

 違うような気がするが、大丈夫でしょう。

「・・・・・それは偉人の言葉なのか」

 違います。

「何か心にくる物があるな」

 えっ!?
 自分で言ってて何だけど、頭大丈夫?
 ・・・・・もしかして、「ござる」が気に入ったとか?

「まあ良い、話はここまでだ。
 ヴォルケンリッターが一人、剣の騎士 烈火の将シグナムいざ参る!!」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっと、体力的にもう無理です。

「はぁぁぁぁぁっ!!」

 皆さんさようなら。
 また会う日まで。

 ガゴンッ!!

「ひでぶっ!!」

 頭に強烈な一撃を受け、意識が薄れてゆくを感じる。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」

 先程までと違い、全く避けなかったのが不思議なんだろう。

「た、たいりょくの・・・・・限界でふ」

 最後の力を振り絞って上を見る。

「なっ!!
 ぜ、絶対領域!?」

 くはっ!!
 覗けるか試してみたが、無茶だったようだ。
 だが、最後に一言だけでも言ってやる!!

「おっぱいは小さい方が、その分夢が詰まっているんだよ」

 で、結局何で襲われたの?




続かない
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